ビジョン 666 -70急反落。前日に上半期決算を発表、営業損益は0.15億円の赤字で前年同期比約17億円の損益悪化となった。
第1四半期は4.9億円の黒字だった。いったん取り下げていた通期見通しも公表、営業損益は3.2億円の赤字を見込む。新型コロナ感染拡大前の予想であるが、取り下げ前は40億円の黒字だった。また、グローバルWiFi事業において、今期末以降も海外渡航が回復しないことを想定し、減損損失12億円を特損計上。

グレイス 4505 -635急落。取締役会長で筆頭株主の松村氏、並びに、松村氏が代表を務めるNMC社が保有株式をゴールドマン・サックス証券に譲渡すると前日に発表、譲渡する株式数は約250万株。
ゴールドマンではもともと転売予定とされていたが、本日、取得する株式を譲渡することになったと発表している。これらの取引は、投資家層の拡大を図るものとされているが、短期的な需給の悪化につながるとの警戒感が先行しているようだ。

アイエスビー 2820 +113大幅続伸し年初来高値。岩井コスモ証券では投資判断を新規に「B+」、目標株価を3000円としている。近年の積極的なM&Aが奏効して順調な業績拡大を続けており、グループ内リソースの有効活用や商流改善によって、さらなる事業拡大が期待できるとみている。プロダクト事業の拡大や高付加価値業務へのシフトもさらなる成長を促すと考えている。
PER水準は15倍であり、IT企業としては割高感がないとも指摘。

アクロデア 240 +2続伸。新型コロナの対策アプリ「抗体パスポート」およびクラウドシステムの提供を開始と発表、買い手掛かり材料となっている。同社では塩野義との販売契約の下で、新型コロナ向け抗体検査キットの販売を始めており,PCR検査の受注体制も整えてきている。本アプリシステムでは、抗体検査にとどまらず、体温体調管理、PCR検査の手配、結果管理機能も持ち、対策を網羅するアプリシステムとなっているようだ。

インターアク 1870 +70続伸。
大口受注の獲得を前日に発表し、買い手掛かり材料とされている。イメージセンサ検査用光源装置を受注、受注金額は10.15億円のもよう。21年5月期の第2四半期から第3四半期にかけての売上計上を想定している。21年5月期の業績予想は非開示となっているが、前期の売上高実績は70億円程度であり、相応の業績インパクトが期待されているようだ。

オイシックス 3765 +700ストップ高。先週末に発表した第1四半期決算が引き続き評価材料となっている。
営業利益は20.8億円で前年同期比3.8倍と急拡大、通期計画に対する進捗率は69%に達しており、想定以上の業績拡大と評価されている。大和証券では、レーティング未付与ながら、新規獲得のボトルネックであった配送キャパシティも10月には拡張される予定で、さらなる新規会員獲得が期待としている。今期営業利益は50億円を予想。

電子材料 1762 +72続伸。引き続き、第1四半期好決算に対する評価が続いている。NAND向けを中心としたプローブカードの好調推移を背景に、営業利益は前年同期比6.6倍の水準となっている。
野村證券では、22年3月期以降も顧客からのプローブカードの引き合いが継続して強含む見込みであるなど、同事業の成長確度が高まったと考えているほか、三田新工場の稼働効果による業績貢献を織り込み、今・来期の業績予想を上方修正している。

クレハ 4570 -115続落。東海東京証券では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も10500円から5360円に引き下げている。コロナの第二波が世界各国に到来している現況では、米国の原油生産の減少、自動車販売の減少など、PGA樹脂及びPVDF樹脂の成長期待が低下し、回復時期も見通せない状況にあるとの見方。21年3月期営業利益は前期比15.7%減となる152億円を予想しているようだ。

ベルーナ 1012 +92急反発。
19年1月以来の4ケタ回復。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューも550円から1300円に引き上げた。事業環境の好転も後押しとなり、18年3月期以降、減益基調であった総合通販事業の立て直しによる収益性の改善が顕在化したとし、業績予想を引き上げているもよう。21年3月期営業利益は80億円から120億円に上方修正、一転しての2ケタ増益予想としている。
《US》