投資家は常に、先を見込んで投資を実行している。民主党の圧勝を見込み、または、本日中に選挙結果が明らかになることを想定してか不透明感払しょくや、大規模な財政策への期待に投資家心理が大きく改善した。
大統領選挙を巡るNBCニュース/ウォールストリートジャーナル紙が1日に実施した世論調査結果では民主党のバイデン氏が52%とトランプ大統領42%を依然2桁リードしている。
民主党が政権、議会で勢力を拡大した場合、大規模な緩和が実施される可能性が強まると市場は期待している。
トランプ大統領が続投した場合でも大統領選をめぐる不透明感の払しょく、規模は民主党が求めているよりは小規模となる可能性もあるものの、何らかの経済対策が実施されるめどがたつことは経済や市場にとりプラスとなる。また、パンデミックによる経済の損傷を癒すため連邦準備制度理事会(FRB)の大規模支援が当面継続することも市場を支える要因となってくる。ドルの軟調推移にもつながっているようだ。
短期的な最大のリスクは選挙結果が速やかに判明しないこと。
《FA》