米国株式市場はまちまち。ダウ平均は172.13ドル高の39,056.39ドル、ナスダックは29.80ポイント安の16,302.76で取引を終了した。


利下げ先送り観測に売られ、寄り付き後、下落。押し目からは金融セクターの買い、良好な経済を期待した買いが支えダウは上昇に転じた。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁に続きボストン連銀のコリンズ総裁もインフレの目標達成に予想以上の時間を要する可能性に言及したことを背景とした長期金利上昇が重しとなり、ハイテクは上値が抑制され、終日軟調に推移。終盤にかけダウは上げ幅を拡大もナスダックはプラス圏を回復できずまちまちで終了。セクター別では、銀行が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)は値下げが奏功し3月の中国でのアイフォーンが大半を占める外国製スマホの販売が12%増となったと報じられ、上昇。
ソーシャルネットワーク・プラットフォームを提供するレディット(RDDT) は上場後初めて発表した四半期決算で売上高が予想を上回り、上昇した。配車サービスのウーバー・テクノロジーズ(UBER)は第1四半期決算で本年のイースターやラマダンなどの祝日が例年よりも早く始まったことなどが影響し予約総数が予想を下回り、下落。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は同社の自動運転機能を巡り投資家や消費者に誤解を与えた可能性を検察当局が調査しているとの報道を受けて、売られた。オンライン旅行検索サービスのトリップ・アドバイザー(TRIP)は四半期決算で損失が予想以上に拡大したほか、身売り計画の撤回が嫌気され、下落。半導体のインテル(INTC)は商務省から対中顧客へのいくつかの輸出ライセンスを取り消すと通達されたのち見直された第2四半期の売上高見通しを受けて失望感が強まり売られた。

旅行情報・予約サイト運営のエアビー・アンドビー(ABNB)は取引終了後に四半期決算を発表。
1株利益が予想を下回ったが見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。

(Horiko Capital Management LLC)