*08:57JST NY債券:長期債相場は強含み、賃金の伸び悩みを材料視

3日の米国長期債相場は強含み。米4月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回り、昨年8月来の大幅な伸びを示したことがポジティブサプライズとなったものの、賃金の伸びが予想を下回ったほか、米4月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったため、利回りは低下に転じた。
なお、米労働省が発表した4月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+26.3万人と、伸びは予想外に20万人台を回復、1月来で最大となった。また、前月3月の雇用は+19.6万人から+18.9万人に下方修正されたが、2月分は2.3万人上方修正された。失業率は3.6%と、予想外に3月3.8%からさらに低下。1969年以降50年ぶり低水準となった。不完全雇用率は7.3%と、2001年3月来の低水準を維持。一方で、注目の4月平均時給は前月比+0.2%、前年比+3.2%とそれぞれ予想の+0.3%、+3.2%を下回った。
労働参加率は62.8%と予想外に低下。9月来の低水準となった。

2年債利回りは2.33%(前日比:-2bp)、10年債利回りは2.53%(同比:-1bp)、30年債利回りは2.92%(同比:-1bp)で取引を終えた。


《TN》