金融ソリューション事業の売上高は前年同期比13.8%減の3.54億円、セグメント利益は同4.5%減の1.33億円となった。2024年11月に東京証券取引所でarrowhead4.0が運用を開始したことにより、エンハンス対応の受注があったものの、大口顧客からのライセンス利用料等の減収により、減収減益となった。証券会社向けディーリングシステムが引き続き同社の安定基盤を支えている中、同社はWEB3を成長戦略の一環として位置づけ、ブロックチェーン技術を基盤とした暗号化・分散型サービスの提供を目指している。WEB3領域に経営資源を振り分け、更なる事業拡大を目指している。
ビジネスソリューション事業の売上高は同0.2%減の0.55億円、セグメント損失は0.14億円(前年同期は0.08億円の損失)となった。同事業は、同社及びビーエス・ジェイの事業となっている。経営統合管理プラットフォーム「GroupMAN@IT e2」で安定収益の基盤を構築しており、売上高は前年並みとなった。損益面では、人材の確保と定着のための賃金のベースアップにより、セグメント損失は若干悪化した。
ヘルスケア事業の売上高は同4.4%減の0.29億円、セグメント損失は0.10億円(同0.11億円の損失)となった。同社及びインタートレードヘルスケアの事業となっている。「ITはなびらたけ」製品の機能性表示食品の販売が遅れており、売上高は減収となった。損益面に関しては、セグメント損失となり前年同期と概ね横ばいで推移した。
2025年9月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比16.8%増の21.60億円、営業利益は同37.1%増の1.10億円、経常損失は0.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益は0.10億円とする期初計画を据え置いている。