チヌフカセの名手「キング」こと南康史さんが各地の釣り場を巡り、チヌを釣りまくる今連載。

今回は広島県草津漁港沖の一文字にアタック。



さて、南さんはどんな釣りを展開して本命を攻略したのだろうか?

南 康史(みなみ やすし)

G杯チヌV4、マルキユーカップチヌ優勝など、数々の大会で上位入賞を果たすフカセ釣りのエキスパート。

がまかつ・サンライン・マルキユーフィールドテスター、GFG所属、club G's会長。

釣り場は草津漁港沖の一文字

がまかつテスター、南康史のチヌフカセロード~あくまで楽しく1...の画像はこちら >>

釣行の写真

草津漁港のすぐ沖には3本の沖波止があり、その最も西に位置する一文字が今回の釣り場。

内向き、外向きともにチヌは狙えるが、波返しのない内向きが釣りやすくておすすめ。

一帯はチヌの魚影が濃く、厳寒期でも安定した釣果が期待できる。

「足場がよくてフグやベラなどのエサ盗りも少ないのでフカセビギナーの方にオススメの釣り場ですよ」と南さん。

ただ、梅雨時期は20cmクラスのキビレがわいて、エサ盗りになることがある。

がまかつテスター、南康史のチヌフカセロード~あくまで楽しく1尾を釣り、そして、ときどきルアーも楽しみます~
釣り船の写真

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渡船/めばる丸
電話番号/090-9735-0356
アクセス/広島市の草津漁港(西側岸壁)から出船

朝マズメはルアーから

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釣行の写真

早朝6時、草津漁港から出船する「めばる丸」さんにお世話になり、一文字に渡った南さん。

まだ薄暗いこともあり、波止際に付いているであろうシーバスをルアーで狙ってみることに。

『がま磯 イージーライダー』MHを取り出し、リーダーの先に10㎝ほどのミノープラグをセット。

堤防と平行にキャストしてタダ巻きで探ってみると、数尾のシーバスが追いかけてきたものの、あと一歩のところで反転してヒットせず。

「意外と手ごわいですね。横の動きがダメなら縦の動きで」

そう言ってメタルジグにチェンジして波止際に投入。

海底まで沈めた後、軽くロッドをシャクりながら誘いあげてくると、シャクりあげた瞬間にガツンとヒット!

慎重にやり取りして浮かせたのは、70㎝クラスのグッドサイズシーバス。



「もうちょっと弱らせてから取り込みます」と言った直後、豪快なエラ洗いとともにフックオフ!

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「オォォッ~!! やってしまいました(汗)。エラ洗いには気をつけていたんですけど」と落ち込む南さん

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その後、20cmクラスのアコウとカサゴ3尾をキャッチし、8時を回ったところでチヌ狙いにスイッチ

公式サイトでがま磯 イージーライダーをチェック

1投目から本命ヒット

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ポイントとなる竿下(約7~8m沖)にマキエを10杯ほど撒いてからタックルの準備に取りかかる。

南さんが手にしたロッドは、『がま磯 スーパープレシード ロングスペシャル』の1号‐5.8m。

「ここは足元がスリットになっていて、ヒットしたチヌは高確率でスリットめがけて突っ込んでくるんですよ。大型になればなるほどその傾向が強いので、掛けたチヌを確実に獲るためのロッドセレクトです。特にロングハリスを多用する私にとって、5.8mというレングスは心強い味方ですね」

ウキは0号、3ヒロ取ったハリスにG7を2段打ちしたいつもの全遊動仕掛けと、ハリは「ナノスムースコート」を施し、硬いチヌの唇も難なく貫いてくれる『ナノチヌふかせ』。

この日は1号をメインで実釣スタート。

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ナノチヌふかせ

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がまかつ(Gamakatsu) バラ ナノチヌフカセ フック (ナノスムースコート) 3 釣り針

公式サイトでナノチヌふかせをチェック

潮はゆっくり右方向に流れており、「いい感じの潮ですね。すぐに釣れると思いますよ」と南さん。

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釣行の写真

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釣行の写真

1投目、ウキを通してゆっくり引き込まれていたラインが急に加速。

「ほら、言った通りでしょ♪」とアワセを入れると、ロッドがきれいな弧を描くと同時に、チヌが手前のスリットめがけて猛ダッシュ! 

すぐにロッドを前に突き出して根ズレを回避する南さん。

ロッドパワーを活かしてそのままタメていると、根負けしたチヌがゆっくりと浮上。

玉網で取り込んだのは、この釣り場のアベレージサイズとなる30cmクラス。



それから15分後に同サイズを釣りあげると、さらに10分後に43cmを攻略。

「マキエが効いてきましたね。ここから連発すると思いますよ」

その言葉通り、11時までに30~45cmのチヌを10尾キャッチ。

がまかつ『がま磯 スーパープレシード ロングスペシャル』 1号-5.8m

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ロッドの写真

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釣行の写真

まるで限界がないかのごとくスムーズに曲がり込む粘りと操作性を両立し、「至極の本調子」を実現した3代目プレシード。

ロングスペシャルはやり取りの優位性やラインメンディングの容易さ、圧倒的な遠投性能など、多くのメリットを持つ。

「ロングスペシャルはロッド全体で負荷を受けとめてくれるので、細ハリスでも安心感があるし、何より気持ちいいですね~」

スリットに潜り込もうとするチヌに対し、ロッドを前に突き出して対処。

このままタメるだけでチヌはじわじわと浮いてくる。

「素材や設計などで持ち重り感を最小限に抑えているので、とっても扱いやすいですよ」という南さんが着用していたのは、軽量でストレッチ性が高い『アノラックジップシャツ(GM3653)』。

防風性能に優れるため、肌寒い時期や強風時にも頼りになるウエア。

公式サイトでがま磯 スーパープレシード ロングスペシャルをチェック

がまかつテスター、南康史のチヌフカセロード~あくまで楽しく1尾を釣り、そして、ときどきルアーも楽しみます~

がまかつ(Gamakatsu) アノラックジップシャツ GM3653 ブラック/レッド M

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サシエローテで数釣りを堪能!

がまかつテスター、南康史のチヌフカセロード~あくまで楽しく1尾を釣り、そして、ときどきルアーも楽しみます~
釣行の写真

11時過ぎ、これまでじんわり流れていた潮が止まると、チヌからの反応もなくなってしまった。

そこでサシエをオキアミから練りエサに変更すると、すぐに40cmクラスがヒット。

「こんな感じでサシエを変えるだけで急に釣れ始めることって多いので、サシエのバリエーションは多いほうが有利ですね」

その後、オキアミと各種練りエサをこまめにローテーションしながらチヌを追加し、45cmまでのチヌ19尾という好釣果で14時に竿をおさめた。

持ち帰る魚は『トーナメントバッカン(ハイタイプ)GM2547』に入れてキープしていた。

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トーナメントバッカン

公式サイトでトーナメントバッカン(ハイタイプ)をチェック

足場がよくてエサ盗りも少なく、チヌの魚影が濃い草津漁港沖の一文字。

興味がある方はぜひ訪れてみてはどうだろう。

文・写真/レジャーフィッシング編集部

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