レビュー

「眠ること」は「目的」ではなく、「手段」であるべきだと著者は語る。
慢性的な睡眠不足に悩まされるビジネスパーソンは多いだろう。

誰もが眠りに悩み、眠りを「改善」しようとしている。実際、睡眠時間を確保する方法や、より深く快適に眠る方法を指南する書は世にあふれている。
著者によれば、これは「眠ること」が「目的」になっている状態だ。しかし、睡眠はパフォーマンスを最大化するための「手段」であるべきだというのが、本書の主張である。たとえ十分な睡眠がとれている人でも、自分の状況や目的に合わせた「睡眠戦略」をとることで、これまでにない成果を得ることができるのだという。いわば「攻めの睡眠」だ。
本書には7つの「睡眠戦略」が紹介されており、これらを使い分けることで高いパフォーマンスが期待できるという。5時間前後の短い睡眠時間で興奮状態を維持し、精力的に活動する「短眠戦略」、逆に10時間眠ることで爆発的な成長を目指す「長眠戦略」、自然界での動物のように細切れに眠る「多分割睡眠戦略」、オフィスのチーム全体でよい睡眠を目指す「チーム睡眠戦略」など、自分の状況や目的に合った睡眠戦略が必ず見つかるはずだ。
眠りに悩みを抱える人はもちろん、自分の能力に伸び悩みを感じている人、さらなる成長を目指したい人など、現状を打破するための選択肢に「睡眠」も加えてみてはいかがだろうか。

本書の要点

・睡眠をとることは「目的」ではなく、パフォーマンスを最大化するための「手段」であるべきだ。最高のパフォーマンスに必要なのは、状況や目的に合わせた最適な「睡眠戦略」を選ぶことである。
・睡眠戦略には、1日5時間前後の睡眠で精力的に活動する「短眠戦略」、起きている間は自分を徹底的に追い込み、1日10時間の睡眠で爆発的な成長を目指す「長眠戦略」、自分が本当に活動的になれる時間帯に合わせて睡眠をとる「フレックス睡眠戦略」などがある。



フライヤーでは、話題のビジネス・リベラルアーツの書籍を中心に毎日1冊、10分で読める要約を提供(年間365冊)しています。既に3,300タイトル以上の要約を公開中です。exciteニュースでは、「要約」の前の「レビュー」部分を掲載しています。

編集部おすすめ