レビュー
子どもの脳は本当にすごい。あっという間に計算の仕方を覚え、新しい言葉を使いこなす。
知識をぐんぐん吸収できる脳をもつ若者が羨ましい年代に、要約者も近づいてきた。頻繁に知り合いの名前をド忘れするし、忘れ物を取りに戻ると、何を忘れたのかわからなくなる。リスキリングに興味はあるが、今からでは難しいのではと不安になってしまう。
そんな悩める大人たちに火をつけるのが、ベストセラー『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』の第2弾にあたる本書だ。脳内科医として1万人以上の脳を診断・治療してきた著者、加藤俊徳氏は「あなたが何歳でも、脳は必ず自分の力で変えることができます」と断言する。そして独自の「脳番地」の考え方に従い、“大人脳”にとって効率のよい勉強法や計画の立て方を教えてくれる。
加藤氏によると、脳内には8つの個性的な「脳番地」があり、それぞれが専門的な役割を担っている。大人になると、日頃使う「脳番地」が偏ってくるため、普段あまり使っていない脳番地を意識的に動かすことが大切だそうだ。本書では、それぞれの「脳番地」を活性化させるための具体的なトレーニング法が示されている。
人生は長い。「もういい年齢だから」と諦めていた人も、本書を読んで「一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方」を実践してみてはどうだろう。
本書の要点
・新しいことをはじめる前には、準備運動により、脳の基礎体力を底上げする必要がある。
・インプットした情報を活かし切るためには、脳番地の「ファイアリング」に目を向けることが欠かせない。
・脳には視覚系、聴覚系、思考系、理解系、記憶系、運動系、感情系、伝達系という8つの脳番地がある。
・大人脳は「小刻み学習」「1テーマ学習」「余韻学習」で勉強の効率が上がる。
・勉強スケジュールは100日単位で区切るとよい。
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