レビュー
明るくて人付き合いが良く、いつも上機嫌で生き生きと仕事をしている。そんな状態でいたいと思いながらも、現実はそうはいかない。
やらなければならないことが山積し、誰かに言われたことが気になって気分が落ち込む。そして気がつけばイライラして、不機嫌になってしまい誰かに当たってしまう――。本書は、そんな誰もが経験したことのある不機嫌の悪循環から抜け出し、上機嫌になるためのヒントをまとめた一冊だ。
著者の植西聰氏は、人生論の研究に従事し、数々の著書を世に送り出してきた心理カウンセラーである。これまでの活動を通して著者が重要だと感じた偉人の言葉や心理学の根拠などをもとに、95個の「上機嫌のつくりかた」を紹介している。
本書の中で著者は、「何があっても楽天的でいるように心がけること」が、上機嫌になるために重要だと述べている。心配性の要約者は「心配事があると楽天的になれないこともあるのではないか」と思ってしまうが、著者は、「アメリカの大学の研究によると、心配事の80%は実際に発生しない」のように、ときに根拠を提示しながら、楽天的でいるべき理由を丁寧に説明してくれる。
本書で紹介される「上機嫌のつくりかた」は、いずれも実践のハードルが高くなく、簡単に試せるものや意識を少し変えるだけでできるものばかりだ。ぜひいくつか試してみて、上機嫌な人生を手に入れていただきたい。
本書の要点
・上機嫌に過ごすと人間関係が良くなる。機嫌のいい人のそばにいると、それだけで気分が明るくなるからだ。
・上機嫌でいるためのポイントは、「楽天的でいる」ことだ。
・現状に満足すること、ありのままの自分を受け入れること、新しいことにチャレンジすることが、上機嫌に過ごすコツである。
・毎日を上機嫌で暮らす手法に、良かったことを3つ書き出す「スリー・グッド・シングス」がある。
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