レビュー

あなたは、組織に一定数存在する「仕事ができる人」の秘密を知りたくはないだろうか。もし「秘密を知って真似したい」「自分も『仕事ができる人』になりたい」なら、本書を手に取ってほしい。


本書は10万部を突破した『付加価値のつくりかた』や『再現性の塊』などで知られる田尻望氏による一冊だ。田尻氏はキーエンス出身で、現在は経営コンサルティング事業を手掛け、クライアント企業において、月1億円、年間10億円超レベルの利益改善を次々に成し遂げているという。
本書ではそんな著者が、「仕組み化」というキーワードのもと、「仕事ができる人」の秘密を教えてくれる。田尻氏によると、キーエンスではあらゆる業務が「仕組み化」され、それらがすべて「仕事から生み出される付加価値を高める」という目的のもとにつくられていたそうだ。本書ではその気づきをもとに、「仕組み化」によって成果を出し、高く評価される人になる方法が丁寧に言語化されている。
「自分のキャパシティだと、1日にできる仕事量はこれ以上増やせない」「大きな成果が出せるのはごく一握りの優秀な人だけであって、自分は違う」……そう決めつけている人に、ぜひ本書を手に取ってもらいたい。成果が出ないのは、決してあなたの能力が足りないからではない。「成果の出る仕組み」ができていないだけだ。
本書を読み終えた翌日から、自分が身を置いている「仕組み」に意識を向けられるようになるだろう。そして、あっという間に「仕事ができる人」に変身できるはずだ。

本書の要点

・よい仕組みの中にいれば成果が出る一方、悪い仕組みの中にいると成果は出ない。仕事をどんどん「仕組み化」して、成果に結びつかない時間を削減し、それによって生まれた時間を付加価値の高い仕事に回そう。


・「仕組み化」は「効率化」と「高付加価値化」という2つのステップから構成されている。
・「効率化」は「仕事を書き出す」「並べ替える」「4つの視点で整理する」の3ステップで進める。
・仕事の「高付加価値化」とは、端的に言えば「時間単位当たりにおける自社の『粗利益の最大活動』」だ。



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