レビュー

残業時間が減らない。予定していた仕事の段取りが、四方八方からの依頼で狂ってしまった。

1日がやらされ仕事で終わってしまう――。こんな悩みを抱えるビジネスパーソンに、本書をおすすめしたい。
仕事が思うようにはかどらない人の頭の中は、大概ぐちゃぐちゃなことが多い。本書で紹介する「ノートを使った整理術」では、雑然としたタスクを可視化し、優先順位をつけていく。
たとえば、1日・1週間・1カ月ごとにテンプレートを分け、短期・中期・長期でのスケジュール管理をする。どんな目標でも「細かいタスクに分解し、期日を決めて着実に実行していく」ことが重要だ。その具体的なやり方を教えてくれる本書は、仕事の管理が苦手な人にとっての心強いサポーターとなるだろう。
著者は、ノートや手帳を使ったスケジュール管理のテクニック、仕事の効率を上げるガジェットなどをYouTubeで発信する「THE オトウサンノヒミツキチ」のKei氏だ。Kei氏は企業に勤めるビジネスパーソンで、毎日を仕事や子育てなどで忙しく過ごしながら発信を続けている。“かゆいところに手が届く”実用的なノウハウは、こうした日々の試行錯誤から生まれたものだ。
「IT全盛の時代にノート術?」と侮るなかれ。実際に手を動かして書くことは、脳の活性化にもつながる。
また、書いているうちに新しいアイデアが生まれるなど、想像以上の効果をもたらしてくれるだろう。
仕事を効率化するためのヒントが満載の一冊。本書を読めば、きっと試してみたくなるはずだ。

本書の要点

・仕事を効率よくこなすには「仕事の棚卸し」が欠かせない。A4用紙と付箋を使って、タスクの整理をしよう。効率的な仕事術は、ここから始まる。
・「1日のノート」では、その日にやるべきタスクや工数を意識する。「今日のタスク」「今日のアイデア」「追加されたタスク」を管理し、1日の仕事を爆速化しよう。
・「会議メモ」は、とっただけで満足してはいけない。適切に記述し、仕事のヒントやアイデアを持ち帰ることが大切だ。



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