レビュー

「あの人と一緒にいると、時間が経つのを忘れてしまうほど楽しい」「心が穏やかになる」。そんな知人や友人はいないだろうか。

一方で、「一緒にいるとなんだか疲れてしまう」という相手もいるかもしれない。両者の違いは、どこにあるのだろうか。
本書では、「一緒にいて楽しい人」と「疲れる人」の思考と行動を解き明かし、誰もが「一緒にいて楽しい人」になれる方法を教えてくれる。
著者の有川真由美氏は、働く女性を応援する数多くの著書を持つベストセラー作家だ。本書も2017年に刊行されてから支持され続け、発行部数が10万部を超えるロングセラーとなっている。
「一緒にいて楽しい人」と聞くと、「自分は口下手だから、そうなれない」と考える人もいるかもしれない。しかし、人は自分がしゃべっているときに気持ちよくなり、それで盛り上がれば楽しいと感じる。つまり、たとえ自分が口下手であっても、相手に気持ちよく話させる「しゃべらせ上手」であればいいのだ。
本書では、話題の探し方や会話を展開させる方法のほか、気持ちのいい人でいるためのポイントが紹介されている。それと同時に、「疲れさせる人」の特徴も紹介する。自分がそうなっていないか、いま一度振り返りたい。
「一緒にいて楽しい人」になれば、人間関係がスムーズになり、物事がうまく運ぶようになる。
本書を読むことで、そのヒントが得られるはずだ。

本書の要点

・会話をはずませるためには、「しゃべらせ上手」になることだ。感情でリアクションをする、会話のキャッチボールをする、相手が楽しめる話題を探すという3つのポイントが大切だ。
・明るい人は、物事の明るい面に目を向ける心のクセを持っている。彼らは「自分をよろこばせるもの」を見つけて、そうではないものを手放す習慣がある。
・気分屋と一緒にいると、相手の機嫌の変化に不安になる。しかし、気にする必要はない。天気と同じようにやり過ごせば、やがて晴れてくるはずだ。
・自分を輝かせるのは「楽しい道」だ。楽しい道を選ぶのも選ばないのも、自分次第である。



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