レビュー

自分の内向的な性質をどうしても好きになれず、つい外向的な人を羨んでしまう……こんな人はきっと多いだろう。かくいう要約者もその一人で、自分の性質を受け入れているつもりでも、こまごまとした悩みごとが絶えない。

本書は、そんな要約者の心を軽くしてくれた。
著者は『精神科医Tomyの気にしない力』や『精神科医Tomyの心が凹んだときに読むクスリ』など、数多くのベストセラーの著者である精神科医Tomy氏だ。Ⅹ(旧・Twitter)でも支持が厚く、2024年10月現在、39万人以上のフォロワーを抱えている。
本書ではそんな精神科医Tomy氏が、内向的な人が幸せに生きていくためのアドバイスをまとめた一冊である。「人間関係」「会話の処世術」「思考・考え方」「仕事・職場」「人生・生き方」「内向的な人のオススメ習慣」の6章に分かれており、1~5章では、精神科医Tomy氏が内向的な人のお悩みに回答する形式で書かれている。
要約者にとって特に印象的だったのは、第1章の「人と長時間いると疲れてしまう」に対する回答だ。このお悩みに対して、精神科医Tomy氏は「誰かと長時間一緒に居ると疲れるのは、実は当たり前のことなんですよね」「やるべきことは、相手によって一緒にいる時間を上手に調整することです」と答えている。内向的な自分が悪いのではない。誰だって、人と一緒にいると疲れるのだ。
57個のお悩みの中には、共感できるものがいくつもあるはずだ。自身も内向的なタイプだという精神科医Tomy氏のアドバイスを、ぜひ熟読してほしい。

本書の要点

・相手と人間関係を作りたいなら、まずは目を合わせる、挨拶する、ニコッと笑う、頑張って話しかけるなどして、好意を見せることから始めよう。

それができれば、うまく話せなくてもかまわない。
・環境や行動によって精神を安定させるには、体調を整える、波を作らない、「今」に集中する、の3つが有効だ。
・就職活動や転職活動においては、必ずしも売り込み上手である必要はない。誠実で真面目にやっていれば、あとは場数を踏むのみだ。



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