レビュー
「新しい提案をしても『前例がないから』と却下される」「話は聞いてもらえるが、結局実行に移されない」「やっぱり何をしても無駄」
職場にそんな空気がただよってはいないだろうか。
組織には、その場の空気がある。
「組織の体質」は、場を支配し、そこで働く個人の意識や価値観までも変えてしまう。これを古いままアップデートしなければ、時代についていけない組織になってしまう。現代を生き残るために、「組織の体質」改善は必須なのだという。
本書によれば、「体質」を変えるのに必要なのは、小さな一歩である。小さなことでもいいので、個人が行動を起こすことが、「組織の体質」を変えることにつながっていく。「なんとなく」できあがっていった「体質」は、意志を持った行動で変えていけるのだ。本書はそんな小さなステップを紹介している。
「何をしても無駄」という諦めこそ、「組織の体質」に毒された結果かもしれない。
本書の要点
・一人ひとりは優秀なのに、チームや組織という単位になるとギクシャクしてしまうことがある。これは組織の「体質」が原因だ。体質は、同調圧力や慣習によって醸し出される暗黙の了解のようなものだ。これを放置すると、そこで働く人々の思考や行動、価値観も悪い方向へ変わっていってしまう。
・慣習や環境を変えていけば、組織の体質も変わっていく。1つでも行動に移せば、それに共感する人が出てきて、いつかそれが多数派になるかもしれない。組織体質は意志のある行動で変えていける。
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