レビュー

SNSやブログの普及で、誰もが手軽に自分の考えを発信できるようになった。自分も発信する側に回ってみたいと憧れを抱いたことのある人も少なくないはずだ。

しかし、実際に発信を始めると、ほとんどが注目されずに終わるということもよくわかる。毎日たくさんのコンテンツがインターネットの海に放流されるなか、あっという間にバズる記事がある裏側で、誰からも見向きもされずひっそりとネットの海に埋もれていく記事が多数ある。では、その差はどこにあるのだろうか。
本書の答えは「タイトルですべてが決まる」だ。どんなに熱い思いを込めて書いた記事であっても、タイトルが平凡であれば、クリックすらされない。中身が見られもしないうちに、勝負が終わってしまうのだ。本書『超タイトル大全』では、バズる記事を多数手掛けてきたウェブメディアコンサルタント・東香名子氏が、タイトルづけのための具体的なテクニックや、ジャンル別のタイトルテンプレートを紹介している。基本的なルールから、すぐに使えるテンプレートまで、記事の命運を決めるタイトル作りの極意を余すところなく語り尽くしている。
本書を読み終わると、記事の顔であるタイトルは、読者との最初のコミュニケーションをとるための重要なツールであることが実感できるはずだ。発信を志すすべての人に、広くおすすめできる一冊である。

本書の要点

・ウェブ記事の命運は「タイトル」で決まる。毎日たくさんの記事が公開される中で、ライバル記事と差別化するには、読者の興味を引くタイトルをつけることが大前提だ。


・バズるタイトルをつける準備として、「旬のキーワード」「共感されるテーマ」「好みと悩み」「5W1H」の4つの視点が必要だ。
・バズるタイトルをつけるには、最初の9文字に最重要要素を持ってくるべきだ。重要なキーワードや目を引きやすい数字はここに入れよう。



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