レビュー
「自分軸で生きていきたいですか、それとも他人軸で生きていきたいですか?」――この問いに対して「他人軸で生きていきたい」と答える人はほとんどいないだろう。だが、実際に自分軸で生きられている人は少ないはずだ。
本書の著者、精神科医Tomy氏は、X(旧・Twitter)で約40万フォロワーを誇るインフルエンサーだ。著書も数多く、『精神科医Tomyの気にしない力』『精神科医Tomyが教える30代を悩まず生きる言葉』などといったベストセラーで知られている。
そんな精神科医Tomy氏の最新作である本書のテーマは「自分軸」だ。著者によると、「自分軸」とは簡単に言うと「自分が納得するように、行動すること」。これは、本書で挙げられている例を借りると、「本当はやりたくないんだけど、みんなやることになっているからやる」「世間体が悪いからやる」の対極にある。
本書では、「友人や職場の同僚が『私のことをどう思っているのか』気になって仕方ありません」「自分よりも仕事のできない人が部長になりました」「他人のヒソヒソ話に反応してしまいます」といったお悩みに、精神科医Tomy氏が明快な答えをくれる。どれも“あるある”な悩みばかりで、きっとあなたもドキッとさせられるだろう。
読み進めるうちに、あなたの“しんどさ”や“生きづらさ”の原因は、「他人軸」で生きていることにあると気づかされるかもしれない。著者の優しくチャーミングな回答を参考に、「自分軸」で生きる人生への第一歩を踏み出してはいかがだろう。
本書の要点
・他人を気にしない人になりたいなら、他人の代わりに自分のことを気にしよう。自分のやりたいこと、やるべきことを進める「自分軸」の行動パターンに慣れてくると、どんどん自分らしい生き方ができて、人のことが気にならなくなっていく。
・ヒソヒソ話には反応しないのが正解だ。
・「他人軸」のお金の使い方をやめるには、何かをほしいと思ったとき、時間を置いて「本当に自分が納得しているのか」をゆっくり考えてみるとよい。
フライヤーでは、話題のビジネス・リベラルアーツの書籍を中心に毎日1冊、10分で読める要約を提供(年間365冊)しています。既に3,300タイトル以上の要約を公開中です。exciteニュースでは、「要約」の前の「レビュー」部分を掲載しています。