(Maria Korneeva/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)男性・女性どちらも好きになるバイセクシャルは、セクシャルマイノリティの中でも自認している人が多いマイノリティですよね。

男性・女性どちらも恋愛対象というと、とてもわかりやすいマイノリティであるように感じますが…。


実際には、大人になってから気づく人や、なかなか自認に至らない人もいるようです。fumumu取材班は、自分がバイセクシャルだと気づかなかった理由を聞いてみました。


(1)異性と恋愛をするから…

「バイセクシャルは異性も恋愛対象ですから、世間が(LGBTがいると言っても)異性恋愛を当たり前としているように、深く考えず、当たり前のように異性と付き合うと思います。


自分は異性愛者だと思い込んでいたので、同性に目を向けようなんて考えには至りませんでした。あるいは、本当は恋に落ちていた女性に対しても、『友達として特別に好き』だろうと気づかないんです。


だから、何かきっかけがないと、自分がバイだと気づかない人は少なくありません」(20代・女性)


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(2)カミングアウトする人は少ない

「LGBTを理解する社会になりつつあるとはいえ、まだカミングアウトに抵抗があったり、そもそも『自分の性癖とかは晒さないものなのに、LGBTになった瞬間に恋愛指向とかを晒すの?』という考えから、カミングアウトはしないものだと考えていたりという人が多いです。


ですから、そもそも同性愛者って目には見えにくいんですよね。
はなから付き合う可能性のない(と思われる)対象に対して、恋愛でものさしを図らないので、カミングアウトしにくい世の中であることが、一層バイを気付かせにくくしているのではないかと感じます」(20代・男性)


(3)友達に告白されて考えた結果

「とても仲の良い同性の友達に告白されて…というシチュエーションは漫画やアニメではありふれていますよね。


自分もそうで、大切な友達だからこそ『いや、恋愛対象として見れないし』なんて適当にすぐに返事をしたくなかったんです。だから、告白された時はかなり驚いてしまいましたが、自分の気持ちを整理して、相手に失礼のないよう返事をするために、一旦は持ち帰って自分はどうしたいか考えました。


その結果、彼なら付き合えるかも…と思ったんです。こういう人って、自分の周りにも意外といます。ただ、バイの気質があるのか、その人だからこそいいと思ったのか…。
そう考えてしまって、自分はセクシャルマイノリティなのか何なのか、ますますわからなくなって難しくなりますよね(笑)」(20代・男性)


自分は異性愛者だと思っていても、ある時そうではないことに気づく…なんてこともあるかもしれませんね。

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(文/fumumu編集部・Amy