予算5000万円!東京都が主催したeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」で感じた行政×eスポーツの可能性

東京都が主催した行政開催eスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」が、1月11日より東京ビッグサイトにて開催されました。



地方公共団体がeスポーツイベントを主催したとしても、予算ゼロで企画しスポンサー企業を集めて実施するのがデファクトスタンダードであるが、本イベントは東京都が5,000万円以上の予算を組んで実施したという過去に例のないイベントだった。



実は地方公共団体がeスポーツに予算を組んだのは東京都が初ではない。
eスポーツ先進エリアの北陸の石川県金沢市では、2018年の時点でeスポーツを地場産業にしようと取り組み、「eスポーツ活用検討費」として月120万円(当時)の予算を組んでいる。



当サイトのファングラーゲームズでは、2018年10月にサイト開設をしており(※本格的な運用は2019年4月頃開始)初記事も石川県や富山県のeスポーツ事情を取り上げたものである。
それだけ金沢市が予算を組んだのはインパクトが大きく、ファングラーゲームズを始めるキッカケでもあった。
余談だがご縁もあって、株式会社金沢倶楽部の発行するClubismに取材した写真の提供もおこなった。


東京都の税金が5,000万円もゲームに使われたという実績

予算という言い方をすると何も感じないが、そのお金は都民による税金である。
金沢市のように所謂“地方”と言われる市区町村は地域町おこしの施策のために様々な取り組みも100万円前後くらいの予算であれば、市民の理解を得られるだろう。
しかし5,000万円というのは都民からインパクトの大きい数字だ。少ないと見るか多いと見るか、人によっては印象は異なるとは思うが、過去に事例もないので多いと判断して差し支えないと思う。
「事例がないからできない」だと何もできない。特に地方公共団体は中々eスポーツに興味を持っていてeスポーツで取り組みをしたくても、予算を組めないケースが多々ある。
そんな中で東京都が5,000万円の予算を組んでおこなわれた「東京eスポーツフェスタ」は各自治体だけではなく各企業にとって追い風となるだろう。


eスポーツ大会だけではない企業ブースが多く出展

さて、そろそろ本イベントのレポートをしていきたいと思う。
正直今回の「東京eスポーツフェスタ」で採用されたゲームタイトルの試合の様子は取材をしなかった。
(ポケモンGOの決勝だけは観戦したので、別途レポートをする)



では何を取材したかというと企業ブースである。全て細かく回れなかったが、気になったブースをピックアップして紹介したい。


IXPASS(イクスパス)

予算5000万円!東京都が主催したeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」で感じた行政×eスポーツの可能性

NBA.MLB.NFL.NCAAでシェアNO.1のハイスペックシート(折り畳みチェア)を提供しているIXPASS。
座り心地は抜群に良く、折りたたむと驚くほどコンパクトに収まります。
eスポーツシーンでも需要がかなりあり、ファングラーゲームズのeスポーツスペースにも取り揃えたいと思ったほど。
http://www.ixpass.com/



SteelSeries

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人気ゲーミングデバイスメーカーのSteelSeries。
日本国内では総合商社の株式会社ゲートが取扱をしている。
新製品のゲーミングデバイスを体験したく、子どもが沢山ブースに押し寄せていました。



アイ・オー・データ機器

予算5000万円!東京都が主催したeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」で感じた行政×eスポーツの可能性

石川県金沢市に本社を構えるアイ・オー・データ機器。
PS4向けのポーダブルSSDなど展示。




NTTドコモ

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ご存知日本最大のモバイル通信キャリアのNTTドコモ。NTTドコモのブースでは5Gの体験ができるというもの。
残念ながら5G体験のスマートフォンは写真撮影NGでしたが、5Gは本当に早かった。


予算5000万円!東京都が主催したeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」で感じた行政×eスポーツの可能性

隣では「ぷよぷよeスポーツ」のブース。


予算5000万円!東京都が主催したeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」で感じた行政×eスポーツの可能性

CLIP-LIVE×ぷよぷよeスポーツ。この壁に映し出されてるゲーム画面ですが・・・


予算5000万円!東京都が主催したeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」で感じた行政×eスポーツの可能性

なんとタッチできるのです。



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エキシビションマッチ!


予算5000万円!東京都が主催したeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」で感じた行政×eスポーツの可能性

NTT東日本のeスポーツチーム「TERA HORNs」のお二人!NTT東日本はプロチームorプロ選手のスポンサーをするのではなく、社員でチームを構成しバックアップするという実業団モデルでeスポーツに取り組んでいる。
現在50名ほどのプレイヤーが所属しているとのこと。



予算5000万円!東京都が主催したeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」で感じた行政×eスポーツの可能性

VRバトミントンコーナーもあり・・・


予算5000万円!東京都が主催したeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」で感じた行政×eスポーツの可能性

実際に体験してみます。




感想を聞いたところ「面白かった」との事。



太鼓の達人

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太鼓の達人がプレイできるブース。家族でブースに立ち寄ってるのが印象的でした。




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本イベントのタイトルに選ばれてる「太鼓の達人 Nintendo Switchば~じょん!」の試合の様子。



予算5000万円!東京都が主催したeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」で感じた行政×eスポーツの可能性

eスポーツイベントではすっかりお馴染みの「G-STAR Gaming」のメンバー。
当日は各企業ブースのTwitterで紹介していました。


初日の目玉イベント

予算5000万円!東京都が主催したeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」で感じた行政×eスポーツの可能性

「ポケモンGO」ゲット&バトルトーナメントの決勝が始まりました。
(決勝戦レポートは別途掲載予定)
本当はもっともっと各企業ブースのレポートをしたいのですが、気になったブースは個別にレポートしていきます。



eスポーツ大会では参加費や賞金など収益化には難しい中、東京都が予算を組んで実施し、企業ブースも格安で出展ができた。
今後も民間企業主催でも、企業ブースが大会運営を支えていければ、可能性がどんどん広がるのではないだろうか。


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