「EXILE」「三代目 J SOUL BROTHERS」の岩田剛典(35)がNHK連続テレビ小説『虎に翼』で新境地を開こうとしている。高評価を得ている同ドラマに岩田は4月22日放送回から出演。

伊藤沙莉(29)演じる主人公・寅子の同級生・花岡悟を演じている。


「三代目」の"王子様"として抜群の女性人気を誇り、役者としても昨年4月期に放送された『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)で、"王子様"のイメージ通りの役を演じた岩田。4月26日放送のNHK総合『あさイチ』にゲスト出演した際は、伊藤がVTRで登場し、岩田の第一印象について、「本当に登場から100%王子様で、何もしてないのにキラキラキラってしてる感じが、『これ、岩田さんしかできないだろうな』って…オーラというか空気感が素敵でした」などと絶賛した。


「何をやっても、いい意味で"王子様"。それが今までの岩田でした。ただ、三代目でファンになった女性にしてみればそれでいいのかもしれませんが、三代目に興味のないドラマファンにとっては、正直、これまで強い印象が残っていないかもしれません。

というのも、彼のドラマや映画での代表作と言われても、いまいちピンとこない。役者としてはどうなのだろう……そう感じていた業界関係者もいたはずですが、いよいよ当たり役に巡り合うことができました」(ドラマ制作会社関係者)


■癖のある“いい人”花岡悟


 岩田が演じる花岡悟は、いわゆる『岩ちゃん=王子様』という紋切型の役ではなく、一癖も二癖もありそうな人物設定。寅子のライバルや敵役になるのでは……という雰囲気を醸し出したまま不穏な感じで物語が進むものの、3話目の終盤に寅子との口論中に足を踏み外して崖から転落するあたりから、キャラが変わり始める。


「あれ、なんか違うぞ…と。つまり、花岡悟は少し抜けたところがあるというか、ただのカッコつけだったというか。もしかしたら、実はいい奴なんじゃないのという感じに一気に変わりました。

今週に入ってからも相変わらずいい味を出していて、これは、今まで岩田が演じてきた"王子様""イケメン"の役柄とはずいぶん違います。俳優として新たな一面を見せようとしている印象です」(芸能ライター・弘世一紀氏)


 そもそも岩田は中学受験で慶應義塾普通部に合格し、慶應大学法学部卒業した秀才。大学4年時に三代目のパフォーマンスオーディションを受けて合格した文武両道のナイスガイ。その容姿や、立ち振る舞い、醸し出すオーラから"王子様"と言われ続けた岩田も気がつけば35歳。俳優として「三枚目」で新境地を見出しつつある岩田から、ファンはGW中も目を離せなそうだ。