4月11日にYouTubeチャンネルを始動させた歌手・長渕剛(67)が、新たな動画をアップすればするほど、ファン離れを加速させてしまっている。チャンネル立ち上げと同時にアップした最初の動画で長渕は、元女優が過去の映画に出演した際、主演俳優から性加害を受けたと告発したことで起こったネット上の誹謗中傷により、自身の具合がここ数カ月悪いこと、ネットの誹謗中傷が原因でテレビのプロモーションができない現状について言及した。


 22日にアップした動画では、活動休止中のダウンタウン松本人志(60)の件に触れ、松本とは22年2月19日放送の「まつもtoなかい~マッチングな夜~」(フジテレビ系)で共演して以降、ともに二度トレーニングをした仲だということを明かし、「日本を笑いの渦に巻き込む最先端の連中だから、松本くんと浜ちゃんの早くまた笑いが見たいな、俺。(日本は)めちゃくちゃ損してるでしょ。ガーンと沈んでる感じがする。だから上げてほしいね」と、松本にエールを送った。


 さらにスタッフから「一回松本さんを呼んでトレーニングしますか?」と持ちかけられると、長渕は「俺、YouTube始めたから、まず連絡してみようかな」と、YouTubeでの松本とのコラボに前向きな姿勢を示したが、松本ファンからは《松本ファンです。一緒にしないで欲しい》《ご自分と松本人志さんと同じくくりにしないでください》と、長渕に対して拒絶反応を示すリアクションが見受けられた。


■元女優の告発から逃げ続ける長渕にファンも失望


「元女優の性加害告発には触れず、あくまで誹謗中傷のせいでプロモーションができないということで、『こうやって叩いて叩いて潰していく構図なんだと思うよね。悔しい』と自らの想いを吐露していた長渕さんですが、動画のコメント欄には《何かショック。もっと男らしい男だと思ってた》《これが長渕剛なら何十年もこんな奴を漢(おとこ)だと思ってた自分が情けねえ》と、言及の仕方が男らしくないとがっかりするファンのコメントが相次いでおり、口を開けば開くほど、ファンですら擁護できないという流れに傾きつつあるようです」(芸能ライター)


 そんな中での、唐突にも見える松本へのコラボオファー。松本ファンが戸惑うのも無理はないだろう。


「自身の潔白を証明するために、裁判で争っている松本さんと、性加害については言及もせず『なぜ十数年前、二十数年前のあの時にもしそう思うんだったら言ってこないの?』と告発した元女優を責めるような発言をする長渕さんとでは、世間の見方も全く違うものになります。実際に裁判を起こし、戦う姿勢を見せたことで、松本さんを支持する声が増えましたが、松本ファンからしたら、同じポジションに置かれてしまうリスクのある長渕さんのコラボオファーは迷惑でしかないでしょう」(同)


 長渕はまずは元女優の告発に対し、しっかり言及することをしない限り、何を言ってファンに届かないだろう。

27日にアップしたYouTube動画は、冒頭の挨拶を「押忍」にするか「ボンジュール」にするかといった議論をしていたが、再生回数は30日時点で3.7万回とやはり伸び悩んでいる。テレビでのプロモーションが厳しいため、現在はYouTubeとラジオを主戦場にしているようだが、今のままでは深刻なファン離れを止めることはできそうにない。