やはり「アメリカ・ファースト」ということか。


 米ホワイトハウスが17日までに、トランプ大統領と赤沢経済再生相が16日に面会した際の写真を公開。

赤沢大臣が、トランプのスローガン「Make America Great Again(米国を再び偉大に)」と記された赤い帽子をかぶり、カメラ目線でニッコリと笑みを浮かべる様子が収められている。


 両手の親指を立てた「ダブルサムズアップ」のポーズを決め、最高にうれしそうだ。


 今回、赤沢氏はトランプ関税を巡り、カウンターパートのベッセント財務長官との協議のために訪米。ところが、トランプ本人が突然の“乱入”を宣言し、赤沢氏をはじめ日本政府は大わらわだった。


■断るわけにいかなかった?


 トランプとの会談後のぶら下がりで赤沢氏は「(自分の立場は)格下も格下」などと話し、卑屈だったが、トランプが掲げる標語「MAGA」が記された帽子をかぶってしまうとは「格下」どころではない。さながら「トランプ信者」の様相だ。日本政府として「MAGA」の実現に尽力すると宣言したも同然である。永田町では「彼はもはや『赤沢』でなく『MAGA沢』だ」などと揶揄する声が上がるほどだ。


「あの場面でMAGA帽子を渡され、かぶらない選択肢を取るのは困難です。『アカザワ、なぜかぶらないんだ?』と、トランプ大統領を不機嫌にさせてしまうのが一番ややこしい。『MAGA沢』と揶揄されても、やらざるを得なかったのでしょう。ただ、全世界に向けて写真が公開されたのは痛い。

国際社会から白い目で見られかねません」(官邸事情通)


 赤沢氏といえば、石破首相と同じ鳥取選出で、既に解散した旧石破派(水月会)のメンバーだった。「趣味は石破茂」と公言するほどの石破最側近である。東大法卒、旧運輸省出身の元官僚で「実務能力は高い」(霞が関関係者)というが、最近目立つのは「パワハラ気質」の悪評だ。


「赤沢さんは、特に官僚への当たりがキツイ。自らが官僚だったからなのか、『何やってんだ!』『○○を調べておけと言っただろ!』などと上から目線で叱責する。『そこまで言うか……』と周囲が引いてしまうくらいです」(同前)


 さすがに、米政府関係者を叱責することはないだろうが、今後、また何かやらかしても不思議ではない。


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 トランプ大統領は第1次政権時、さまざまなスキャンダルに直面してきたが、中でも元愛人らの暴露が注目された。【関連写真】で詳しく報じている。


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