水谷豊(72)と伊藤蘭(70)の愛娘で女優、趣里(34)の結婚話を巡り、ファミリーとしての動向に注目が集まっている。趣里の相手とされる男性グループ「BE:FIRST」の三山凌輝(26)に取り沙汰される結婚詐欺疑惑がネックとなり、GW明けに予定されていた結婚発表が7月に延期されたとの説が報じられている。


 水谷が趣里の将来を慮って、結婚に待ったをかけたのか。「女性セブンプラス」は水谷を直撃取材したとして、そのコメントを7日にアップ。それによると、水谷は趣里の結婚について「ぼくは、聞いてないんですよ」と答えたという。結婚に反対する以前に、結婚報告すら受けていないということか。


「娘の交際相手の素行不良が明らかになり、父親が両手を広げて反対した例として、今は亡き梅宮辰夫さんの名前がメディア内でも挙がっています。梅宮アンナさんが当時交際していた羽賀研二さんを“希代のワル”と言って、ワイドショーのマイクの前でも反対し続けた。今回どうして水谷さんのもとへワイドショーが殺到しないのか」


 当時の“バカップル騒動”を知るマスコミ関係者はそう言って、首を傾げた。当時は当事者がテレビに登場し、コメントしないにしても、その動向が伝えられたものだ。そうしたシーンは現在、ほとんど見られない。広末涼子の事故では報道ラッシュだったのが、嘘のような静けさである。


■民放には水谷を「アンタッチャブル」とし取材NGの局も


 元ワイドショーディレクターで芸能評論家の中野義則氏に聞くと、こう答えた。


「水谷ファミリーに関して言いますと、ある民放テレビ局ではワイドショーや情報番組が独自に取材することはできませんでした。

取材するにしても、編成に許可を求めなければならないのです。ニュースだ報道だと言っても、取材するのはタブーで、取材スタッフの間ではアンタッチャブルのような存在だったのを覚えています」


 旧ジャニーズ事務所への忖度があったように、同じ芸能人でも、取材OKとNGの線引きがあるということなのか。


「かつて、それこそ梅宮さんファミリーの取材にワイドショーが殺到していた当時は体を張ってでも現場にこだわり、取材に走ったものですが、現在は所属事務所を確認してから取材するかどうかを決めているように見えます。ただ今のワイドショーが、骨抜きの芸能情報だけで放送しているのが情けない。2017年のある表彰式で元SMAPの香取慎吾さん、草彅剛さん、稲垣吾郎さんが出でいるのに、出ていない体で放送しろと言われ、嫌気がさしてぼくは会社を辞めました。ジャニーズ性加害問題、中居正広問題などを経ても何も変わらないのはどうしてなのか、スタッフはどう考えているのか。文春の報道だけが真っ当に見えるのはおかしいと思います」(同)


 ワイドショーをはじめ芸能マスコミの衰退ぶりが、思わぬところから露呈してしまったようだ。


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 どうにも静かな水谷一家についての報道。関連記事【もっと読む】「水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情」…では、今回の問題をマスコミが扱いあぐねている状況を伝えている。


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