NHK大河の全話平均視聴率の歴代ワースト1位は 8.2%の「いだてん~東京オリムピック噺~」(2019年)で、10.7%の「光る君へ」(2024年)、11.2%の「どうする家康」(2023年)と続く。現在放送中の横浜流星(28=写真)主演の「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」はどうかと言えば、5月11日に放送された第18話の世帯視聴率が9.6%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)で、これまでの全18話平均で10.3%となっている。
「『いだてん』は第1~18話までの平均が9.8%で、初夏から夏にかけて、さらに失速していきました。第17話からの新章スタートで弾みをつけたかった『べらぼう』ですが、徐々に歴代ワースト記録に近づきつつあって、夏までに踏ん張って盛り返さないと……」(テレビ誌ライター)
とはいえ、映画やドラマのレビューサービスFilmarksでの「べらぼう」の評価は5点満点で3.9(5月12日現在)と、まずまず高評価。同じ日曜夜放送のTBS日曜劇場「キャスター」の3.2を大きく上回っている。それでなくても“ライバル”の「キャスター」は、例の永野芽衣(25)の騒動で厳しい逆風が吹き、「このまま失速するのでは」(スポーツ紙芸能担当デスク)という見方も強まっている。
福原遥と橋本愛では“抜けた穴”を埋められない?
「ドラマ好きでリアタイ視聴しがちな中高年層でもNHK大河かTBS日曜劇場を続けて見ることはせず、どちらか一方をリアタイで見て、もう一方は録画で、その間に食事をしたりお風呂に入ったりというパターンが多いんです。そういう意味では、永野さんの騒動は、『べらぼう』にとっては逆にチャンスとも言えそうですが、そう単純な話でもない。やはり“吉原の遊郭”という舞台設定は、家族揃って見づらい。その点がネックになっています。TBS日曜劇場の“敵失”があっても、劇的に『べらぼう』のリアタイ視聴が伸びるとは思えません」(前出のテレビ誌ライター)
もっとも「いだてん」のFilmarksでの評価も4.2と高い。数字と評価は必ずしもイコールでないことだけは確かなのだが、歴代ワーストの“汚名”は、横浜の役者人生に長くつきまとう恐れもある。
「“陰の主役”ともっぱらだった小芝風花さんに代わって、蔦重(横浜)に恋心を抱く花魁を福原遥さんが演じて《かわいい》と好評ですし、今後は蔦重の妻役として橋本愛さんが出演することも決まっている。ただ、2人とも人気女優とはいえ、小芝さんの“抜けた穴”を埋められるかと言えば、疑問符がつきます。
まったくの偶然だが、永野芽郁も横浜流星も同じ事務所の所属だ。
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