武田鉄矢(76)司会のBSテレ東「武田鉄矢の昭和は輝いていた」で、6月27日放送予定の特別編「武田鉄矢とゆく~激動の昭和100年に贈る言葉」が注目を集めている。日本芸能界の歩みやスターのエピソードなどを振り返り、武田の知見と語り口で人気の番組が「昭和とは何だったのか」の大テーマを深掘りしていくとあり、昭和を生きた中高年世代を中心に期待が高まっているという。
武田といえば、フジテレビ系朝の情報番組「サン!シャイン」のスペシャルキャスターとして、生放送中での発言に《朝なのにふさわしくない》《炎上しそうなテーマだけど大丈夫か》などの反響がネットであったと報じられたばかり。
「事実かもしれませんが、一方で多くの賛同や支持するコメントも寄せられてもいますよ」と、本人を知るテレビ関係者はこう言う。
「『サン!シャイン』のコーナー『教えてサン!八先生』は、武田さんが普段から書き留めているメモなどから、社会や人生への思いを語る企画で、背中合わせで暮らしてきた妻との暮らしを振り返り、子育てを終えてまた自然と目を合わせるようになった日を老後の始まりとの持論を展開しました。それに膝を打ったという中高年も少なからずいたのです」
ラジオ文化放送「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」の平日パーソナリティーでも、武田の独特の話術や言葉に耳を傾けているファンや支持層が少なくないのだ。
「『人生は勝ち負けじゃない。負けたって言わない人が勝ちなのよ』とか、『挫折にしろ、無念さにしろ自分の能力の低さにしろ、自分というものに出合って人生は始まる』とか、そういう人生訓がポンポン出てきますからね。還暦過ぎてからも勉強熱心で、寝るときもベッドの傍らに本を積み上げて、読みふけると言っていました。そして、これだと思ったら、実行に移す行動力もある。思想家の内田樹氏の本に惹かれて、神戸市の自宅まで会いに出かけていったり、内田氏とおなじ合気道を65歳からはじめて、三段の黒帯にまでなっているのです」(同)
■コロナ禍からの「吹っ切れ」を節目にスポンサー離れか
歌手や俳優としてのキャリアも豊富で、ホリエモンこと堀江貴文氏が1991年に武田が浅野温子とダブル主演したフジテレビ系ドラマ「101回目のプロポーズ」について、《最近見てるんだけどほんとめちゃ良いよね。やっと『僕は死にまっしぇん!』のところまで見た。ほんとクオリティ高い》などとSNSでコメントしたと報じられた。
武田鉄矢への評価は賛否あり、真っ二つのようだ。
「ファンはいるけど、一般視聴者にはまったくウケないコメントが目立っているのも事実ですね。夫婦ネタ、奥さんの話をするようになったのがコロナ禍のあたりで、それを節目として、5本以上あったCMが減っていってしまい、それまであった女性をターゲットにした商品からは外されてしまっています。キャリアを重ね、ある意味吹っ切れて、自由に思いの丈を表現しているのかも知れませんけど、そうした奔放さは今のテレビ、とりわけ民放では受け入れられません。公の放送でこのままですと、スポンサーからさらに敬遠されてしまうかもしれません」
武田鉄矢はそんな状況を自覚しているのだろうか。自らのトリセツをどのように、世間や業界に示していこうとしているのだろうか。
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先日、物議を醸した武田鉄矢の「シャケ精子理論」。【もっと読む】武田鉄矢「シャケ精子理論」で“危険な兆候”が…フジテレビ『サン!シャイン』での発言が物議…では、本人の“危険人物ぶり”を伝えている。