南野陽子(57)が先月、神戸松蔭大学の客員教授に就任することが報じられ、話題になっている。「皆さん、私に何ができるんだと思われていると思います。

私も本当にそう思います。生徒さんたちよりも私の方が学ぶことが多いんじゃないでしょうか」とコメントした。


  南野は同大学の系列校出身で、アイドル全盛期の知名度に加え、日カンボジア親善大使の活動経験から就任。多文化理解などをテーマに今年秋以降、年1、2回のペースで講演する予定だというが、女性たちからは疑問の声も。「卒業生とはいえ、客寄せパンダ感が否めない」「結局、オジサンが好きだったアイドルを起用しただけ。逆にオトコ社会を暗喩している」「一般女性のキャリアを軽視した起用」 という声も。アイドル時代の人気は目覚ましかったが、17、8歳の受験生はもちろん、親も昭和のアイドルを知らず、客寄せ効果にも疑問が残る。


 大学教授の肩書を持っている芸能人といえば、 いとうまい子(60)や菊池桃子(57)もいるが、いとうは大学院でロボット工学を学び、情報経営イノベーション専門職大学の教授に。菊池桃子(57)も母校の戸板女子短期大学の客員教授だが「一億総活躍国民会議」の民間議員の経歴もあり、それなりの背景があるが、南野に関してはそこまでの実績は見つからない。家族問題評論家で女性のキャリア形成にも詳しい池内ひろ美氏がこう言う。


「大学の生き残りが厳しくなっている中、大学名が全国区に轟いただけでも南野さんの宣伝効果は高いでしょう。今回、共学化に向けて新たな取り組みをされるということですが、学びなおしをしたい男性層を対象としているのなら、学びのモチベーションになるのでは。

ただ、グローバリゼーションの観点からは、海外でプレーして、リアルなコミュニケーションの中で勝負をしてきた元プロサッカー選手など、世界的な活躍と男女のバランスも加味した起用があっても良いのでは」


 女性からはウンザリの声も聞こえてくるが、オジサンたちの「“推し活”ד学びなおし”」が大学の新たな生き残り戦略になるか。


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 石破茂首相のアイドル好きも有名だ。関連記事【もっと読む】石破首相は“ミキ推し”を公言…超人気アイドルグループ「キャンディーズ」の魅力を振り返る…も合わせて読みたい。」


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