《昨日の参議院選挙で、政界の母である山東昭子さんが議席を失われたこと、本当に悔しく、残念でなりません》


 21日、自身のインスタグラムにこうアップしたのが、元SPEEDメンバーで自民党の今井絵理子参院議員(41)。今井氏にとって山東氏は政界の師であり、女優、タレントを経て国会議員に転身した業界の大先輩でもある。


 長男でプロレスラーの今井礼夢(20)が先天性の聴覚障害というハンディキャップを抱えている関係から、今井氏は2016年の聴覚障害者教育福祉協会のイベントに参加した際に同協会会長の山東氏から参院選出馬を要請され、政界入りを果たしている。そんな恩人の落選で悲嘆にくれる今井氏だが、聞こえてくるのは「明日は我が身」という声だ。


「山東氏は1974年に当選して以降、参院議員を8期務め、女性で初めて参院の議長、副議長を歴任し、一時期派閥を率いたこともある重鎮です。今井氏にとって大きな後ろ盾ですが、山東氏はかつて『子どもを4人以上産んだ女性を表彰する制度の検討すべき』といった発言が批判を集めたほか、83歳という年齢に引退を促す声が多く上がっていました。今井氏は今回非改選組ですが、石破政権下で生稲晃子氏とともに政務官に就任したものの、さしたる実績もない上に過去の騒動の総括からも逃げているため、“辞めろ”という声は少なくありません」(週刊誌記者)


■約束のパリ研修報告書は未だ公表せず


 今井氏と言えば、記憶に新しいのが23年7月のフランス研修騒動だろう。


「自民党女性局の研修でフランスに行った際、松川るい参院議員らがエッフェル塔の前でポーズを取っている様子の写真がSNSで拡散され、《研修という名の観光》と炎上。松川氏と別のツーショット写真に収まった今井氏は『無駄な外遊ではありません』と発言し、その後、活動報告をするとしながら、現在に至るまで報告書が公表されていません。さらに、元神戸市議会議員の男性との手つなぎ不倫のほか、秘書へのパワハラ疑惑も報じられています。今回の参院選で落選した山尾志桜里氏の最大の敗因が、17年に報じられた自身の不倫疑惑をスルーし続けたこととされているように、今井氏のこれらの件が次の選挙の際に蒸し返される可能性もあるでしょう」(前出の週刊誌記者)


 国民民主党や参政党の躍進で、自公で過半数に届かなった今回の参院選。自民党の党勢が今以上に衰えれば、3年後の選挙で今井氏が議席を失う可能性は大いにあるだろう。山東氏の落選を憂えている場合ではないのではないか。


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 タレント議員はなぜ不祥事が多いのか。

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