体調不良でデビュー60周年記念公演を休演していた歌手の五木ひろし(77)が7月25日の公演から復帰するという。明治座が23日に発表したもので、医師と相談のうえ、第2部のみの出演になるとしている。
この公演は5日に開幕したが、五木は11日の公演後に都内の病院に入院。「慢性閉塞性肺疾患」と「気管支炎」と診断されて休演していた。体調が回復して芸能活動に復帰できたのは喜ばしいことだが、あるレコード会社関係者は五木の今後の活動について、こんな不安を吐露する。
「五木さんの休演中には演劇部分となる第1部には太川陽介さん(66)が連続して、歌のコーナーである第2部には吉幾三さん(72)、山本譲二さん(75)、里見浩太朗さん(88)らが応援ゲストとして出演していました。これらのメンバーを見て分かる通り、最年少の太川さんでさえ66歳と、皆さん、なかなかのご年齢です。若手の代理出演者には辰巳ゆうとさん(27)こそいますが、主力と言える出演者は軒並み70代以上の重鎮。芸能人は年齢より若々しく見えると言っても、“代役”を務める皆さんの体調だって気になるところです。代役を頼んだつもりが、その人物まで休演なんて可能性も決して低くはないのです」
例えは悪いが、これではまるで「老老介護」といったところか。五木をはじめ演歌界も“少子高齢化”が進んでいるようなイメージがあるが、一応、明るい兆しもあると前出のレコード会社関係者はこう続ける。
「25日以降の応援ゲストには新浜レオンさん(29)といった若手が控えています。とはいえ、“演歌界を背負う若き旗手”と言われた氷川きよしさんもすでに47歳、NHK紅白歌合戦のけん玉で知られる三山ひろしさんも44歳。代役出演、果ては代役の代役が要求されそうな今後の演歌界を維持するには20代、30代歌手の踏ん張りにかかっていますが、かつての氷川さんのような“絶対的エース”の不在が気になるところです」
若手の踏ん張りで「代役の代役」といったリスクの発生を回避できるか。
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体調が回復したとはいえ、五木ひろしはすでに77歳。関連記事【もっと読む】五木ひろし「デビュー60周年公演」急遽休演…昭和レジェンド歌手に求められる「働き方改革」…では、本人の高齢化への対策について触れている。