お笑いタレントの千原せいじ(55)とクルド人等の外国人の不法滞在問題に取り組む埼玉県戸田市議の河合悠祐氏(44)との対談動画が大炎上している件。動画で千原の態度が変わったのが、対談冒頭で河合氏がお笑いタレントの田村淳(51)をYouTubeでの対談で「ボコボコにした」と語ってからだ。


 その田村は、6月11日にインターネットテレビ「ABEMA(アベマ)」で、この問題に取り組む埼玉県議会議員の髙木功介氏と川口市議会議員の奥富精一氏、地元住民らを招いての特番でMCを務めていた。そこにゲスト出演したタレントのパックン(54)、モデルの長谷川ミラ(28)とともに議員側を責め立てているように映る構図が視聴者の不満につながり炎上。その直後に田村が「反省した」として、自身のYouTubeに河合氏を招いて対談していた。


「高木氏や奥富氏は、地元住民の訴えや自身も被害に遭ったとして、あくまで不法滞在した外国人について話していましたが、パックンさんや長谷川さんは『歩み寄りがない』『議員なのに』などと追及し、終始ピリピリしていました。いったんは、炎上も収まったのですが、さらにその後、7月上旬に過去に『ABEMA』に出演し、日本政府の対応を批判していた30代のクルド人が強制送還されたのです。彼は不法滞在20年で6回難民申請を却下、今年3月には暴行罪で逮捕されていた。これを受けて、田村さんは自身のXなどで"弁明"しているものの、ゲストの2人は現在まで無言を貫いており、インスタグラムやXには批判にとどまらず、誹謗中傷にまで発展しています」(週刊誌記者)


■タレントのフィフィも反対意見で騒動に"参戦"


 今月20日の参院選を巡っては外国人政策が争点のひとつになったが、パックンや長谷川と同じく海外にルーツを持つエジプト出身のタレント・フィフィ(49)はマスコミの姿勢に怒りをぶつけている。


 7月14日には自身のXで、《参院選で大きな争点が外国人を巡る政策ということで、SNSでは私の切り抜き動画がバズっているようだけど、日本に長く暮らし、この国に精通している私には取材の依頼が全然来ない》《テレビに呼ばれるのは、不良外国の取り締まり強化を差別とすり替え排外主義と批判する外国人ばかり、話聞いて欲しいな~》と投稿している。


「フィフィさんは、河合氏とYouTubeでコラボした千原さんや、不法外国人問題に"寛容"と受け取れる発言をしたタレントを厳しく糾弾し、これがネット上で急拡散されています。結局、『ABEMA』側がさまざまな立場の海外にルーツを持つタレントをキャスティングしていたら、中立に話し合いができて、これほどの炎上にはつながらなかったでしょう。明らかな炎上狙いの演者を揃えたことで、タレント同士の分断も起きつつある。SNSでは《テレビがヤラセばっかするから信用失ってネットメディアが広がったのに、こういうことするならテレビと一緒やん》などと、落胆する視聴者も少なくありません」(番組制作会社関係者)


 深刻な問題だけに騒動は収まりそうにない。


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