「2ちゃんねる」開設者で元管理人のひろゆきこと西村博之氏(48)が11日にXを更新し、衣類通販大手ZOZOの創業者の前澤友作氏(49)が募集している国産SNS立ち上げに「応募してみた」と投稿。


 SNSでは《投資詐欺広告で一番成りすまされている人だしなぁ》《ひろゆき氏の応募してみたってポスト見て、さらにワクワクしたわ》《国産SNS…mixiと同じ命運を辿りそう》など反応さまざまだが、ひろゆき氏の参戦に期待する声が大きい。


 前澤氏が国産SNSを立ち上げる背景には、以前から自身を騙った投資関連の詐欺広告などがSNSで掲載され続けているからだ。10日には自身のXで「国産SNSを立ち上げたい人にお金とリソースと影響力をすべて提供するので、情熱とアイデアのある人、起業して僕と一緒に新しいSNS作りませんか?」と呼びかけている。


 しかし、前澤氏が提示した次の5つの条件がネックになるという声も聞かれる。


「全ユーザーにSNS事業主体の株式を持ってもらい、ユーザーと共に成長できるプラットフォーム(以下PF)を目指すこと」
「サービス上での匿名実名関係なく、裏側では全ユーザーの本人確認(マイナンバーカードや免許証など)が取れていること」「AIを平和的にフル活用すること」
「詐欺広告や誇大広告は絶対に許さないこと」
「誹謗中傷・名誉毀損・デマ・差別・ヘイトスピーチなど、法律や規約に反する投稿のない健全なPFを目指すこと」


 特にハードルが高いと話題になっているのが、ユーザーが1株を持つことや公的書類による本人確認などだ。


■国産SNSは「mixi2」が厳しい結果に


 ちなみに国産SNSといえば、昨年末に「mixi2」がリリースされたが、一過性の話題で落ち着いている。すでにXやFacebook、Instagramなど、SNSが充実している中で新規参入は極めて難しそうだが……。


「『mixi2』は招待が必須だったため、初動のユーザーが伸びなかったことも低迷した大きな要因でしょう。ほかにも、Xの対抗として注目された『Threads(スレッズ)』の場合、同じMeta社運営のFacebookやInstagramのように端末からの大量データ流出が懸念され、"本音で語れない"などの点からも、Xには及ばなかったとみられています。今回は前澤氏の発案であることから、一企業に個人情報を搾取されるのではないかという不安を感じるユーザーは少なくなりません。むしろ『mixi』を買収してグレードアップさせる方が現実的ではないでしょうか」(ITジャーナリスト)


 日本のIT文化の歴史から、革新的なSNSの創設は困難との声もある。過去には、2004年に元京都大学助手の故・金子勇氏が開発したP2Pソフト「Winny」が違法ファイル共有に使用されたことから、金子氏は逮捕されている(後に無罪確定)。06年のライブドア事件で堀江貴文氏の逮捕、そして、ひろゆき氏によって1999年に創設された「2ちゃんねる」も匿名掲示板として広く根づいた一方、誹謗中傷や相次ぐ炎上によってメディアなどから批判が相次いだ。


「Winnyの場合、技術そのものではなく、ユーザーに悪用されたことで開発者が罪に問われました。革新的な技術の開発はリスクを取らされる印象がつきましたし、日本には既得権益を守る文化が強いので、スタートアップが挑戦しにくい環境です」(前出のITジャーナリスト)


 ほかには、どんな有名人が前澤氏の募集に手を挙げるのだろうか。


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 前澤友作氏の元カノといえば剛力彩芽。その本人は近年は仕事激減で大変そうだ。関連記事【こちらも読む】剛力彩芽「極悪女王」大ヒットが頼みの綱…独立で仕事激減、前事務所に「戻りたい」と泣きついた懐事情…では、剛力の窮状について伝えている。


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