今年8月に満80歳の誕生日を迎えたタモリが、認知症の兆候を明らかにしたと報じられ、注目を集めている。6日放送の「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の⁉」(NHK総合)で認知症について、「ちょっと他人事じゃない。

切実な問題。人の名前は出てこないし、やったことを忘れてる」などと語ったためだ。


「タモリさんは4月に行われたNHKスペシャルの出演者会見でも、老化もテーマだったことから『かなりボケてますね』などと、打ち明けていました。日課としている料理をするとき、冷蔵庫に向かって2~3歩歩いたときに『これは何を取りに来たんだっけ?』と分からなくなるくらいだと、冗談ぽく明らかにしてましたよ」


 とは、スポーツ紙芸能記者。


「だからといって、決して悲観的になっているわけじゃなく、ボケ防止に積極的に取り組み、『まず歩くこと。歩くことで脳の活発さを保てるんじゃないか』と散歩のルーティンを明らかにしていました。ただ、何ごともこだわりの強いタモリさんですから、『足を少し上げて歩く』ことを心掛けているらしいです。足に負荷をかけ、筋肉や循環を刺激するのだそうで、専門家からも健康維持に良いと評価されているのだとか。健康維持にもこだわった、規則正しい習慣をいくつも実践しているんですね」(同)


■1日1.5食で、寝たいときに寝て、社会と芸術活動を楽しむ


 過去の報道などによると、食生活は1日3食ではなく、1日1.5食程度の食事量をキープしているらしい。これは2014年3月まで、実に32年も司会を続けたフジテレビ系「笑っていいとも!」での生活リズムかららしく、昼食が午後2~3時と遅めになる分、朝食をしっかりと食べ、朝からすき焼きに舌鼓を打ったりしていたという。


「和食を中心として、味噌や納豆、漬物などの発酵食品を積極的に取り、プラズマ乳酸菌などのサプリメントも揃えておく。そうやって腸内環境を整え、免疫ケアにも心掛ける。

そして、生活の質を保つために笑いと陽気さを大切にし、できるだけ楽しく過ごす。年齢を重ねても新しいことを学び、1万枚収蔵しているとされたジャズレコードなどの音楽鑑賞、さらに読書や絵画などの芸術活動を無理せずマイペースで楽しむライフスタイルを実践しているようです。老いの現実をきちんと受け止めつつ、寝たいときに寝るという自然体で、柔軟性と創造性を失わない。だからこそ『ミュージックステーション』や『ブラタモリ』など今なお一線で活躍しているのでしょう。そうした社会的活動への参加の重要性といい、高齢社会における老後の生き方の参考例として、模範のひとつにもなっているみたいです」(タモリファンの芸能関係者)


 タモリは故郷の福岡市に複数所有していた不動産を売却、身辺整理も終えて、テレビ出演なども選び抜いたもののみに出演しているのだそうだ。それもこれも、「長年支えてくれた妻との時間を大切にしたい」として、2歳年上の夫人と都内の豪邸でのんびりと暮らすためらしい。


 認知症の兆しも隠さず、柔軟に対応しながら、極上の老後ライフを送るタモリは人生の達人なのだろう。


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