大阪の関西大が3月5日、2026年度の客員教授を決定し、女優の藤原紀香(54)やジャーナリストの池上彰氏(75)のほか、三井住友銀行会長の橘正喜氏などが就任すると発表した。藤原が招聘された理由として、舞台や映像などで活躍する傍ら、国際教育支援を20年以上継続していることなどが挙げられた。


 また、すでに同大の客員教授を務めていた藤原の夫で歌舞伎俳優片岡愛之助(54)も再任されており、今後は夫婦で教壇に立つことになる。


 知名度が高い有名人が客員教授になる効果は高いのだろう。3日には、川崎市の洗足学園音楽大も、元AKB48でタレントの高橋みなみ(34)が26年度から客員教授に就任することを発表し、話題になったばかりだ。


 しかし、SNSには《ノリカ、たかみな、大学の学生集めは芸能人の客員教授化か》《客員とはいえ、学位もなく、論文も書いたこともない“教授”さまは如何なものか》《もう大学補助金やめようよ》といった厳しい意見も少なくない。大学をめぐっては、大学院の博士課程を修了した後も任期付きの雇用に就く「ポスドク」問題や、助教や准教授として経験を積んでも教授に昇進できないケースも多いことから、高橋のように「学位を持っていない」タレントが客員教授に就任することへの批判もある。


 大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が言う。


「客員教授は基本的に非常勤ですから、大学の運営に関わるわけではなく、数回単位の講演だけの人が多い。学位や学術論文の執筆経験、大学院での研究などの経歴は不要です。特に経済界やマスコミ出身、芸能人は多数の大学で客員教授に就任しています」


 そのため最近は、芸能人や有名人が客員教授になるケースも珍しくない。たとえば、南野陽子(58)は神戸松蔭大、菊池桃子(57)は戸板女子短大、元タレントで衆院議員の森下千里氏(44)も東北福祉大の客員教授に就任していた。だが、一般的に芸能人が客員教授になるのは、“学生集め”が目的と捉えられていたことから、今回、《関西大くらいのレベルでも、私立ってもう学生集めて運営するの大変なのかもな?》などと、藤原のケースに驚きの声も上がっている。


「たまたま、関西大と、全国知名度が高くない洗足学園音楽大の客員教授発表が同じタイミングだったので対比されましたが、実際は、有名大学でも芸能人の招聘は珍しくない。

たとえば、卒業生ということもありますが、アナウンサー古舘伊知郎さんは立教大の客員教授として、まとまった授業を持っています」(前出の石渡嶺司氏)


 大学側のメリットは単なる話題性だけではない。OB・OGを客員教授にするケースなら、学生や受験生に有名人を輩出していることのアピールになる。また、大学との縁がないタレントや女優でも知名度があって、幅広い経験がある人なら受験生の関心を引くからだという。


「手っ取り早い手法ですし、大規模な大学なら、有名な客員教授をたくさん呼び込めるというもの、ブランディングにつながりますから。今後はさらに少子化が進んできますし、この傾向は続いていくでしょう」(前出の石渡嶺司氏)


 とはいえ、18歳の学生にとってはお母さん世代の藤原紀香が“客寄せ”になるかは未知数だが、親はうれしいのかも?


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 ちなみに南野陽子の“客寄せ”効果はあった?●関連記事【こちらも読む】『南野陽子の客員教授就任で神戸松蔭大に学生は集まるのか? “客寄せ効果”を深読み』…も興味深い。


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