16日から舞台が参院に移った予算委員会。与党で4分の3議席がある衆院と違って参院は少数だけに、高市首相の思い通りにはならないが、さらに足を引っ張るのがポンコツ大臣の存在だ。

答弁の不安定さは昨年の臨時国会から札つきの黄川田こども担当相がまたやってくれた。


 立憲民主党蓮舫議員の質疑でのことだ。選択的夫婦別姓制度に否定的な高市首相が法制化を目指す「旧姓の通称使用拡大」について、担当大臣の黄川田氏に集中的に質問が飛んだのだが、その間18分でナント3回も審議がストップした。もちろん、黄川田氏の答弁が酷すぎたからだ。


 まず蓮舫氏は、黄川田氏が先週13日の閣議後会見で、通称使用の拡大によって「不便、不利益を感じる人を減らせる」と発言していたことについて、「不便、不利益とは何でしょうか」と質問。すると黄川田氏は、不安げな表情で振り返りながら立ち上がり、後ろの席の事務方からペーパーを受け取った。そして、「さまざまな不便、不利益があると思います」と答弁。質問と答えが噛み合っておらず、議員席から「えー」と声が上がり、審議中断。与党の筆頭理事が大臣席へ歩み寄り、黄川田氏に“注意”した。


 それでも、黄川田氏の当を得ない答弁は続き、蓮舫氏は「すいません。ちょっと全然分からないんですけども……」と困惑顔。再び、審議が止まり、与党の筆頭理事が苦笑いで立ち上がり、再度、黄川田氏に申し入れ。

その後も、「あのぉ」と言いよどんだりし、議員席からは「ダメだ」「意味が?」といった声が出て、蓮舫氏も「ダメです」。3度目の中断となった。


■たまらず高市首相が挙手


 あまりの黄川田氏のポンコツぶりに、ここで高市首相がたまらず手を挙げる。「総理から答弁求められていますので、総理」と委員長が高市首相を指名するも、蓮舫氏は「私、(総理答弁を)求めていません。担当大臣にまずファクトを確認させてください」と拒否。黄川田氏の答弁が続くも、自席で「違う」と答えてしまい、委員長から「そこで答弁しないでください」と叱られる始末だった。委員会室には失笑。バツが悪いのか、黄川田氏が笑いながら答弁したため、蓮舫も呆れていた。


「高市内閣の閣僚は全体的にどうもパッとしませんね。唯我独尊の高市首相ですから、自分より弁が立って目立つ大臣は不要なんでしょう」(政治評論家・野上忠興氏)


 黄川田氏と言えば、昨年の自民党総裁選で高市首相の出馬会見の司会を務めた際、「顔が濃い方」「逆に顔が白い、濃くない方」と外見の特徴を挙げて記者を指名し、大顰蹙を買った人物。論功行賞で入閣したが、やっぱり、器じゃなかった。


  ◇  ◇  ◇


 15日のNHK「日曜討論」に出演した自民とのホープ・小林鷹之政調会長が、野党に次々に論破されていた。

関連記事【もっと読む】『自民・小林鷹之政調会長が予算案「審議短縮」批判に次々と詭弁…苦しすぎる言い訳でバレたエリートの“弱点”』もあわせて読みたい。


編集部おすすめ