岸田文雄元首相が23日放送の日本テレビ系バラエティー「しゃべくり007」に出演し、永田町で話題になっている。


 番組では、石原伸晃自民党幹事長の一家が出演。

岸田元首相は途中からサプライズで登場した。首相在任中に「増税メガネ」と揶揄されたことについて聞かれると「最初は面白くなかった」と言いつつ「『増税メガネ』をネタにユーチューブに上げたら、あの時が一番反応がよかった」とニコニコ。「あれがバズってね」と笑いを取っていた。高市首相については「本当にまっすぐな人」と評価してみせた。


 異例のバラエティー出演に向けて、岸田本人はSNSで〈ぜひご覧ください〉と事前告知するほどのハシャギぶりだった。


 2月には、長崎県の洋上風力発電所の運転開始記念式典に出席。今月は世界各国の調査研究機関の代表が国際情勢を議論する「東京会議2026」に参加。精力的に動き回っている。何か狙いがあるのか。


■再登板かキングメーカーか


「彼は全く枯れていないんですよ」と言うのは、ある官邸事情通だ。


「岸田さんは旧安倍派の裏金事件の責任を取る形で2024年秋の総裁選への不出馬を決め、身を引きました。裏金事件は旧安倍派の不祥事であり、岸田さんには『自分のせいじゃない』という思いがある。

だから、高市首相がこけたら『次は自分が』と考えているはずです。今、党内で唯一『数の力』を持つのは麻生派の麻生太郎会長だけだが、85歳と高齢で、いつ引退してもおかしくない。麻生さんがいなくなれば、党内を仕切れるのは自分しかいないと計算し、その時に備え、旧岸田派議員と頻繁に会食してグループづくりに動いています」


 ただ、旧岸田派には、総理候補として林芳正総務相がいる。旧岸田派には「岸田より林」と考えている議員が一定数いるため、岸田元首相の再登板はそう簡単ではない。


「岸田再登板の可能性は低いでしょう」と言うのは、ある永田町関係者だ。


「旧岸田派内では、現職総務相で存在感のある林さんでまとまろうという機運が強くなっている。ある意味、岸田さんはもう一丁上がり。番組や多くのイベントに出ているのは、存在感低下への焦りでしょう。彼は意外と執念深い性格なため、再登板は無理でもキングメーカーとして政界に君臨したいと考えているはず。キングメーカーになるため、旧岸田派を林さんに“禅譲”する形をとりたいと思っているフシもあります」


 意欲満々のようだが、「増税メガネ」の再登板を期待している国民はいないのではないか。


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 自民党内で派閥再結成の動きが高まっている理由とは。関連記事【もっと読む】『トランプ米国にすり寄る高市首相の寿命を“値踏み”…自民党内で加速する派閥再興へのシタタカな計算』…で詳しく報じている。


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