【その他の写真:タイの屋台で選んではいけないのが駅前、バスターミナル前、高速のSAだ。流動的な客しかいない店は味は酷くてもいいので、とにかくまずいから。】
そういった料理のひとつに「カオカームー」がある。カオはカオマンガイのカオと同じで、ご飯という意味。カームーは豚足である。豚の足をじっくりと八角や香草、スパイスなどで煮て、ご飯に乗せて食べる。このときに煮汁はたっぷりとご飯にかけ、野菜と、別注文でゆで卵や同じ汁で煮た腸を追加する。タイではこれに酢などを軽くかけ、生のトウガラシやニンニクを囓りながら食べる。
豚足はゼラチン質が多いし、煮込んでいる八角や香草がほぼ漢方薬のようなものなので、好き嫌いがはっきりと分かれるかと思う。しかし、カオマンガイに名店があるように、カオカームーにもおいしい店というのがたくさんあるので、ぜひ毛嫌いせずに試してほしいと思う。
【執筆:高田胤臣】