【その他の写真:ぷりぷり感に富んだホイクレーン。】
ヤワラーエリアの中央を走るヤワラー通りからソイテキサスという小道に入ると大勢の人々が取り囲んでいる小さな屋台が営業している。周囲を囲んでいるのは空席を待っている人たちだ。
これほど賑わっている屋台のメニューは、たった2種類の貝だけ。ご飯もなければビールもない。それだけのメニューでありながら毎夜大勢の客で賑わっているのだ。「パーチン ホイクレーン ルアック」で食べられる貝は、赤貝の一種であるホイクレーンと、ムール貝に似たホイメンプーの2種類。屋台中央に設置された台にはホイクレーンが堆く積み上げられている。そして脇では、店主が茹でたホイクレーンを1つ1つ丁寧に殻を開く作業に集中している。
ひたすら貝を開いている、店主のゴンさんに話しをうかがった。「お店を始めたのはおよそ40年前。
【執筆:西尾康晴】