【その他の写真:タイ人のIDカード。有効期限があるが、写真はその場で係官が撮影してくれるので、書類を数点用意するだけで済む。】
現在のタイは公的な文書などの情報がオンライン化され、政府関係の事務所にある端末で情報を確認することができる。IDカードの申請時に指紋も採取される。警察関係者の話では事件現場で指紋が採取されれば、容疑者がタイ人の場合、すぐに身元が判明するという。オンライン化されたことで、パスポート情報などもリンクされることから、身分証とパスポートのアルファベット標記の違いもなくなるなどのメリットがある。
また、個人情報がオンライン化されたことのメリットは、地方出身者でもわざわざ地元に帰省する必要はなく、バンコク都の事務所あるいは出張所で身分証明書を発行することができる。タイでは出生時に出生証明書が発行され、このときに国民番号が割り振られる。IDカードはこの国民番号を元に発行される。紛失時の再発行には100バーツかかるが、初回発行は無料。
IDカードはタイ人の身分証明書になるが、外国人旅行者・滞在者も身分証明書は必携で、パスポートもしくはタイ政府が発行するタイの運転免許証などを常に携帯していなければならない。
【編集:高田胤臣】