【その他の写真:タイからのリモート取材に答えたモノココの湊社長】
タイでは国内の新規感染者ゼロの日が20日間(6月14日現在)続くなど、新型コロナを取り巻く状況は終息に向かっている。しかし、ほとんどのタイ国民は失業するなど、大きく収入が減ったことで生活は困窮を極めている。その為、団体や個人による食料の無料配布が各地で行われている。また、最近では有志が持ち寄った食料などを無料で持ち帰ることができる、言わばお裾分けのフリーフィードボックスは、タイ各地の街角に設置されている。
こうした状況の中で今回リモート取材したモノココは、リサイクルショップとして日本の札幌市円山に本拠を置く日系企業。
「私たちだけではないのですが、今でもタイ人も日本人も仕事があるだけでもマシという状況です。タイにもすぐに飛んで行きたかったのですが、タイへの入国が厳しく制限されましたので、オンラインですべての指示を続けています」
新型コロナウイルス感染防止にタイで発せられた非常事態令は、夜間外出禁止も含まれ逮捕者も出るなどの厳しい規制がされたが、5月から段階的に規制が解除されると徐々に客足が戻りつつあるという。非常事態令で収入が減っている現地では、リサイクル品への需要も高まっている。
そのコンテナにはNPO法人飛んでけ! 車いすが行なっている海外の障害者支援のための車いすが無償で混載されており、現地で待ち望んでいた人に届けられた。大変な最中でも社是でもある社会貢献も忘れていない。
また、本拠地の札幌も全国に先駆けて独自に緊急事態宣言を発せられるなど新型コロナによる影響は計り知れない。モノココでも1カ月ほど休業を余儀なくされた。
「外出が難しい中でも商品を直接見たい、感染の心配をせずに買い取って欲しい、というお客様が多いので、そうした不安を解消していただければと思っています。話せばわかるではないですが、距離があってもやはり、顔を見ながらですと安心感が全く違うと言ってくださるお客様が多いですね。
かつて札幌観光大使として、タイをはじめとした外国と札幌の橋渡しに尽力して来た湊氏はすでに、これから迎えるアフターコロナに向けて動き始めている。
【取材・編集:TS】