【その他の写真:自然が戻ったビーチ(上)と観光客が押し寄せていた当時(下)】
2000年に公開されて大ヒットした、レオナルド・ディカプリオ主演のハリウッド映画「ザ・ビーチ」は、タイ南部のピピ島にあったマヤビーチで1998年に撮影が行われた。
訴訟は、「ザ・ビーチ」を制作した20世紀スタジオに対して行われ、タイの国立公園法と国家環境品質促進保全法に違反するとされた。また、映画制作会社がマヤビーチを映画のために改修する許可を出したとして、タイ天然資源環境省王立森林局に対しても訴訟が起こされていた。
環境保護主義者たちによると、「ザ・ビーチ」の撮影のためにマヤビーチの植物を根こそぎ抜き、撮影の邪魔になるとして砂丘を平らにしたことで、大量の土壌侵食が発生したという。以前の海岸は、自生する植物が砂に根をはり土壌の浸食を防いでいたが、その植物がなくなったために、砂がすべて海へ流されたとのこと。
また、タイの最高裁判所は王立森林局に対して、20世紀スタジオからの賠償金は、マヤビーチの自然環境を元に戻すために使用するよう指示している。
【編集:KK】