タイ外務省は15日夜、カンボジア・プノンペンで開催した第6回タイ・カンボジア合同国境委員会(JBC)の終了後、「カンボジアが国境紛争の解決に協力することを拒否している。深く失望している」と声明を発表した。
現地報道によると、先月28日に両国国境で発生した軍事衝突を受け、両国は14日と15日、2012年以来13年ぶりにJBCを開催した。タイ政府がカンボジアに対し、強い不満を表明したのは初めて。
両国は第6回JBCで、国境800キロの画定に関する議事録に署名することで合意。次回会合はタイ主催で9月に開催すると決めたが、共同声明は発表しなかった。
タイ代表団の情報筋によると、15日の協議中、カンボジアが国境の4係争地に関し、国際司法裁判所(ICJ)に提訴する決定をタイ側に伝達。カンボジア側は議事録に含めるよう要請し、タイ側は拒否したという。
タイ外務省はJBCの終了後、「深い失望」を表明。カンボジアは良き隣人であることに失敗し、2国間の問題を平和的に解決する誠実さを欠いていると非難した。