先月女優の元・能年玲奈が、事務所独立に際して芸名を“のん”に改名する事を発表しました。そんな“のん”の出世作NHK朝の連続ドラマ『あまちゃん』の舞台である岩手県の達増拓也県知事が、東日本大震災の混乱のさなか『あまちゃん』に力をもらった、と、今後“のん”の活動を応援する『プロジェクトN』を県庁内で立ち上げることを表明し話題になりました。


“のん”の独立に際しては元事務所との確執により干されている、など様々な報道がなされ、今度の芸能活動の先行きが心配されていました。そんな“のん”に対する力強い支援者の登場に、著名人から一般人まで、ファンからの喜びのツィートが相次いでいます。

そんな中、過去記事、 「能年玲奈が“のん”に改名!同じ事務所で改名したこずえ鈴の近影と類似前例まとめ」 でもご紹介した、90年代後半に、ハーフ美少女タレントとして活躍し、その後、“のん”と同じ事務所から独立した元こずえ鈴……。独立に際して旧芸名を改め、本名で活動を再開したフリーディアが、今回の“のん”のニュースを受け「今だったら話せる、芸能界を離れた理由」をユーチューブで語り注目されています。■ この記事の完全版(全画像・動画付き)を見る

彼女の場合は、こずえ鈴という名前は芸名で、フリーディアの方が本名とのことで、本名の能年玲奈から“のん”に改名した今回のケースとは逆のパターンですね。

90年代後半に、現在のローラやベッキーのようなハーフタレントに先駆けとして数々のTV番組や雑誌に登場した元こずえ鈴ことフリーディア。当時の報道によると、フリーディアは人気絶頂の2003年にアメリカ合衆国に留学し芸能活動を休止。2005年にはアメリカの人気ロックバンド、最近ではあのキャメロン・ディアスとの結婚も話題の『グッド・シャーロット』ベンジー・マッデンと交際が報じられ、日米両国でその美貌が話題になりましたが、2006年にはベンジーと破局します。

日本に帰国後は事務所から独立しフリーディアとして芸能活動を再開。そして再びアメリカに渡り、ファッションデザイナーとして活躍し、2009年にはアメリカ人映像クリエイターと結婚、2015年に男児を出産します。現在はユーチューバーとしても人気が高く、こずえ鈴時代よりさらに洗練されたシャープな美しさで、その美容法や生活スタイルを公表して、チャンネル登録数は27,000人を超えています(2016年8月現在)。

今回は、そんなフリーディアのユーチューブで語った「今だったら話せる、芸能界を離れた理由」の概要から、一部抜粋してコメントをご紹介します。
(【】内、Friediaのユーチューブより抜粋)

【「私個人の経験でみんながそうであるかは全然わからないのだけれど……」

という前置きをしてから、語りだしてフリーディア。

「大きな理由は、日本の事務所ですね。日本の事務所のやり方が、やはり。アメリカ育ちの私として、全然あわなかったということが大きくて……」

続いて

「日本は大好き、日本の芸能界も大好き、日本の皆さんも大好き、なんだけど日本の芸能界のやりかた、事務所のやり方は、あわなかった。私の話は10年前の話で今はどうなっているか分からないんだけど……。(中略)日本の事務所と契約するのが怖いし、契約するのが不安だし、いい経験をしていないので……(中略)」

と、要所要所でフォローを交えつつ、当時の経験を語っています。いい経験をしていない、の具体的な内容については

「自動的に更新になること」

と明言しています。

「私がやりたいことと事務所がやりたいことが違ってきた……(中略)日本の芸能界はどっちかというとマネージメント、事務所が決める。あなたはこういう感じ、こういう番組に出演します、こういう雑誌に出ます(中略)アメリカはどっちかというとタレントが選べる……」

最終的に事務所との関係があまり良いものとは思えなかったので、ストレスで肌荒れなどのトラブルを起こし、ロサンゼルスに渡ったというフリーディア。現在のアメリカでの生活が充実していることも語り、シリアスな内容の後は、ホッとするような笑顔で映像は終わります。

“文化だから……”と日本の芸能界に対して理解も示し、デビュー当時の恩人への感謝を交えつつも、事務所とあわなかった理由や関係、アメリカでの生活を選んだ訳を率直に語ったフリーディア。途中、「他になんにも言えないの……」と若干言葉を濁す場面も見られました。


上記概要は、一部の抜粋になりますので、言葉のニュアンスなど正確な内容を知りたい方は是非ユーチューブチャンネルをご覧ください

彼女の表情はスッキリと美しく、赤ちゃんとの生活もとても幸せそうです。(画像、動画は元記事参照)週刊誌の報道などでは、大手事務所を離れると芸能活動が難しい、というような表現も多々見られますが、事務所を独立したとしても、美貌や才能という財産が無くなるわけではなく、常に人生の決定権は自分にある。そう思わせられる明るい映像で、“のん”ファンにとっても、岩手県知事の支援と同時に、多くの可能性を秘めた未来を予感させるメッセージのように思えました。

(星野小春)
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