救急出動件数が年々増えて、適正利用が叫ばれている救急車。

消防庁の報道によれば、令和4年中の救急車による救急出動件数・搬送人員ともに増加し、1963年の集計開始以来、最多となっています。

一刻を争う中、救急隊員は多くの命を救うため、日夜奮闘しているのですが…そんな努力の支障となる、『問題のある行動』を取る人たちがいるようです。

消防局からのお願い

岡山県岡山市にある岡山市消防局は、Instagramアカウントに、あるお願いを投稿。

救急車は映えスポットではありません」として、救急車内での撮影を控えるよう呼びかけました。

実際にあったエピソードをもとに再現された、3つの例を動画でご覧ください。

※再生ボタンを押すとInstagram上で動画が再生されます。

救急車内で傷病者本人が記念撮影をするほか、付き添い人による撮影、さらには救急隊員に撮影を強要する場合もあったようです。

処置の妨げや、次の傷病者の元へ向かう貴重な時間が削られたと考えると、容認しがたい振る舞いでしょう。

同局の切実なお願いを受け、軽率な行動を取る人々に対し、非難の声が噴出しました。

・非常識すぎる。記念撮影なんて信じられない!

・生死と向き合う場所に、こんな人たちがいるなんて、迷惑極まりないですね…。

・恥ずかしい行いだと思います。つまみだされても文句をいえないでしょう。

・正直、気持ちはめっちゃ分かる!めったに見られない車内に興奮するけれど、自制したいね。

・これらがリアルにあったことなんて、泣ける。救急隊員の方々、本当にお疲れ様です。

救急車内での記念撮影はNGですが、救急隊員が現場に到着するまで、傷病者の状態を撮影した記録は、その後の処置の助けになるといわれています。

スマートフォンの使いどころを考えることが大切。

救急隊員の負担や、ほかの傷病者への影響まで考え、行動してほしいものですね。

[文・構成/grape編集部]