暑い季節になると気になるのが『食中毒』。
気を付けてはいるものの、具体的に何が原因で、どのような対策をしたらよいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
実は、食中毒の原因は食材の買い出しにも潜んでいるのです。
本記事では、『食中毒の原因と対策』を紹介します。
食中毒の原因って何?

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『食中毒』と聞くと、「腐ったものを食べた?」「なにかよくない菌が付いていた?」などの印象を持つ人は多いでしょう。
政府広報オンライン(以下、政府)によると、食中毒の主な原因は『細菌』と『ウイルス』だそうです。
細菌は温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。一方、ウイルスは、細菌のように食べ物の中では増殖しませんが、食べ物を通じて体内に入ると、人の腸管内で増殖し、食中毒を引き起こします。
政府広報オンライン ーより引用
政府の情報によると、『細菌』は食べ物の中で増殖し、『ウイルス』は体内で増殖するという違いがあるそうです。
細菌とウイルスは目には見えませんが、私たちの周りのあらゆる場所に存在しています。食べ物に細菌やウイルスを『付着させない』『増やさない』『やっつける』ことが重要です。
具体的な食中毒予防として、政府は次の6つのポイントに分けて解説しています。
・買い物
・家庭での保管
・下準備
・調理
・食事
・残った食品
例えば『買い物』であれば、肉や魚など生鮮食品は最後に購入する、汁が漏れないようにビニール袋に入れるなど。
『家庭での保管』であれば、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れる、冷蔵庫や冷凍庫に食材を詰め込みすぎないなどです。
また、『下準備』や『調理』では、入念な手洗いはもちろん、自然解凍は避ける、熱湯消毒した調理器具を使う、中までしっかり加熱するなどの注意点を挙げています。
基本的なことと思いがちですが、徹底するのは意外と難しいもの。改めて食中毒の予防策を見直して、徹底しましょう。
特に子供や高齢者は重症化しやすい

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食中毒は誰でも起こり得ますが、特に注意が必要なのは子供や高齢者です。
大人は免疫力が強く、細菌が体内に侵入しても重症化することはまれですが、子供や高齢者は免疫力が低いため、食中毒にかかると重症化するといわれています。
例えば、ノロウイルスやカンピロバクター、サルモネラ菌などは、嘔吐や下痢が続くと脱水症状を引き起こし、入院が必要になるケースも。
また、小さい子供は「お腹が痛い」としかいえない場合も多く、症状を見逃しやすい点も問題です。
高齢者も体調の異変に気付きにくいため、日頃の食事管理と衛生対策が非常に重要。自宅で食事を作る際は、キッチンの清潔さ、食材の扱い方、保存方法をしっかり見直しましょう。
食中毒は、ちょっとした油断からでも起こり得る身近なリスクです。最悪の場合、命を落とすケースもあります。
身近な家族を守るためにも「ちょっとくらい大丈夫」と軽く考えず、リスクを最小限に抑える意識が大切です。
[文・構成/grape編集部]