冬になると鍋料理が増えてきます。しかし、使っているうちに「いつの間にかひびが入っていた」という経験はありませんか。
「まだ使えそうだけど大丈夫だろうか」と迷うこともあるでしょう。
そこで、信楽焼の耐熱製品の窯元でもあるカネフサ製陶に、土鍋にひびが入る原因や使い続けられる状態などを聞きました。
土鍋にひびが入る2つの原因
土鍋にひびが入る原因は、2つあります。
1.急激な温度変化
1つ目は、急激な温度変化が原因です。
土鍋は加熱によって膨張し冷えることで収縮するため、急な加熱や冷却を繰り返すうちに少しずつ土鍋にひずみが蓄積して、ひびが入りやすくなります。
※写真はイメージ
2.土鍋特有の構造
2つ目は、土鍋特有の構造が原因です。
陶器の土鍋は、熱による膨張や収縮を柔軟に吸収できるように、木くずが変化した亜炭(あたん)という、燃えてしまうとそこが空洞になる粘土を使用しており、焼いた時には内部にたくさんの空洞ができています。
使用後に洗った水分などが空洞に少しずつ溜まり、加熱した際に水が沸騰して蒸気に変わるそうです。
蒸気は土鍋の弱い部分を通って素地から外へ出るため、徐々にひびが入ります。
ひびが入ってもまだ使えるのか
土鍋の底から縁にかけてひびが入った場合は、使うのをやめたほうがよいでしょう。
ただし、カネフサ製陶の土鍋のように、割れにくいよう陶土の調合を工夫しているものもあります。
そのため、陶器の土鍋なら、底にひびが入った程度であれば使い続けられることも珍しくありません。
しかし、土鍋の種類によっては衝撃に弱く、少しの亀裂でパカッと割れやすいケースもみられます。
詳しくは購入時の箱の詳細欄や取扱説明書などを読んで、確認しておきましょう。
※写真はイメージ
買い替えを検討する土鍋の状態
土鍋にひびを見つけても、すぐに使えなくなるわけではありません。
陶器の土鍋の場合、底から出汁や水などがポタポタと落ちるようになるまでは、使用できるとのことです。
万が一、水分が漏れるようになった場合でも、おかゆや米のとぎ汁、小さじ3杯程度の小麦粉を煮込んでひびを埋める『目止め』をする方法があります。
目止めによって改善すれば、まだ使用できるでしょう。
ただし、磁器質や石器質の土鍋の場合は、ひびが見つかった段階で買い替えを検討しましょう。
※写真はイメージ
土鍋を長持ちさせるには使用後の乾燥がポイント
土鍋を長持ちさせるには、できるだけ水分を残さないことが大切です。
まず、食材や出汁を入れない状態で火にかける『空焚き』は避けましょう。
熱いうちに水の上に置いたり、底を濡らしたりすることも禁物です。また、土鍋ごと洗い桶に浸けるのも避けてくださいね。
土鍋を乾かす時は蓋と土鍋を別々にして、鍋底を上にした状態で乾燥させます。天気のよい日には天日干しをするのもおすすめです。
※写真はイメージ
シーズンオフでしまう場合は、天気のよい日を選んで3日程度天日乾燥させ、湿気の少ない場所で保管すると、カビの発生を抑えられます。
買い替えは土鍋の状態をみて判断しよう
土鍋にひびを見つけても、すぐに買い替えが必要とは限りません。
土鍋の種類やひびの状態を確認し、適切に判断することが大切です。
日頃からしっかり乾燥させたり急激な温度変化を避けたりすれば、大切な土鍋を長く使い続けられるでしょう。
[文・構成・取材/ブリジア]









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