ドラマ「世界で一番早い春」に出演する大倉空人

吉田美月喜とTHE RAMPAGEの藤原樹がW主演を務める連続ドラマ特区『世界で一番早い春』が、毎週木曜日MBSドラマ特区枠で放送中だ。

本作は、講談社『Kiss』にて連載され、マンガアプリPalcyなどで人気を集めている川端志季の同名漫画を実写化するタイムスリップラブストーリー。

主人公の漫画家・晴田真帆は、10年前に亡くなった高校のマンガ部の先輩・雪嶋周が描いた漫画の設定をもとに、自分の作品として漫画を描いていた。しかし、ある日高校時代にタイムスリップした真帆は、後悔を胸に、"先輩に作品を返す"ため、もう一度高校時代を"やり直す"ストーリーだ。

そんな本作で、真帆の担当編集者であり、高校時代同級生だった嵐景政を演じる大倉空人にインタビュー。作品の話はもちろん、共演者と仲良くなっていく処世術や、タイムスリップにちなんだ話題を聞いた。

――今回演じられる役について、簡単にご紹介をお願いします

「嵐景政は、真帆の漫画の編集者をしている役で、いろんな物事をしっかりと受け止めるリアリストです。物語が進むうちに、嵐にどんな覚悟があるのかわかってくるので、そういう部分を楽しんでいただけたら嬉しいです。真帆のことを献身的に支えている一方、決して恋愛感情を持たないところが、嵐の良さだと思います」

――そうなんですね!先行配信された予告の映像で、椅子をクルッと回すシーンがあったと思うのですが、ファンの方を中心に「嵐くん、当て馬ポジション!?」「キュンキュンする」と話題になっていたので、恋愛感情を持たないというのは意外でした

「あれは"好きなのかな"と思っちゃいますよね。あれだけ見ると確かに思わせぶりですが、優しさゆえの行動なんですよ。編集者の方は、カジュアルな服装の方もいると思うのですが、嵐くんはその中でもスーツを着ていて、しっかりとしている印象が僕の中にはあって、だからこそ『恋愛感情を持つわけないな』と。ぜひこの記事を読んだ方には、『恋愛感情が一切ないんだ』と思いながら見ていただけたら嬉しいです」

大倉空人、個人仕事のモチベーションは「お芝居が好きの気持ちとグループへの還元」
ドラマ『世界で一番早い春』嵐景政を演じる大倉空人
ドラマ「世界で一番早い春」嵐景政を演じる大倉空人

――今回の役を演じるにあたって、特に準備したことはありますか?

「原作を3周読みました。嵐が真帆の協力者であり、物語をナビゲートしていくような役なので、自分が理解を深めないと、言っていることに説得力が出ないですし、見ている人に違和感を与えてしまったらよくないと思い、それぞれの物事に対しての理解を深めようと思ったんです」

――出演発表時のコメントで「皆さん、僕に任せてください」とおっしゃっていたのは、そういうところからも来ているのでしょうか?

「そうですね。ここは弱気になってもしょうがないなと。

普段は全然頭がいいキャラじゃない僕がこういうことを言っているという自虐の意味も込められています(笑)」

――ライブのMCでの印象からグループ内でも頼られることが多いポジションだと感じていたので、自虐的な意味も込めているとは思いませんでした

「いやいや、頼ってばかりですよ。僕がライブの時に思いっきりラップができるのは、メンバーを信頼しているからだと思います。『ONE PIECE』でルフィが"やっぱり仲間がいないと俺は何も出来ない。剣も使えないし、料理も出来ないし、嘘もつけないし..."と言うシーンがあって、それにすごく感化されたんですよね。『仲間に頼るって、こういうことなんだな』って」

――共演者の方についても教えてください

「主演の吉田美月喜さんは僕とノリが一緒で、本読みの段階から仲良くなりました。同じギャグを考えていることもあって。劇中での関係性と近い"仲良い友達!"のような感じです。2人でお芝居をするシーンが多いのですが、安心感があって、プレッシャーを感じずにお芝居ができて楽しいですし、セリフ量も多いので支え合いながら日々撮影しています」

――藤原樹さんとは直近でも共演されていましたね

「『あらばしり』でも共演させていただいて、その時から仲が良かったのですが、今回は3人で集まるシーンが多いのでさらに話す機会が多くて、めちゃくちゃ仲良くなりました。もうすでにご飯にも行っていて、僕は"いっちゃん"って呼んでいます。いっちゃんは、尊敬できる部分が多くて、笑顔もかわいいですし、大好きな先輩の1人です。作品が終わっても、プライベートでご飯に行きたいです」

――大倉さんはすごく交友関係が広いイメージがあります。それこそ共演者の方とごはんに行かれていることも多いですよね

「もともとは全然人見知りで、そんなことなかったです。

ただ学園ドラマ(『素晴らしき哉、先生!』)に出演した時に、たくさんの人がいて"どんどん話しかけないとなぁ"と思ったんですよね。現場で、お芝居以外のことを意識したのは、そのときが初めてでした。それが結果として、自分の人生を豊かにしてくれています。それから、シンプルに誰かの話を聞けるのはすごく楽しいです」

――初対面の方と距離を縮めるコツはありますか?

「自分の性格はどんなに隠しても付き合っていくうちにバレちゃうので、最初からありのままでいきます。これが正解だとは言い切れないのですが、僕はファーストコンタクトから自分全開で行ったほうがいいと思います」

大倉空人、個人仕事のモチベーションは「お芝居が好きの気持ちとグループへの還元」
ドラマ『世界で一番早い春』大倉空人
ドラマ「世界で一番早い春」大倉空人

――タイムスリップラブストーリーにちなんで、タイムスリップするなら未来と過去、どっちに行きたいですか?

「過去ですかね。過去の経験があって、今の僕が作られているとは思うのですが、今の僕だからこそ過去に対して思うこともあって。"もっとこうしとけば良かったな"とか"この作品はこっちのお芝居だったな"と毎度反省するので、それを1つ1つ消化して、もう1回やりたいなとは思います。具体的には中学生くらいからやり直したいですかね。ちょうど事務所に所属し始めた頃ですし、今思うともっとやりたいことがいっぱいありますから」

――グループとしても個人としても大躍進中な大倉さん。個人仕事のモチベーションを教えてください

「僕、単純にお芝居が好きなんですよね。見るのもそうですけど、現場の空気感や共演者の方といろんなお話ができることとか、共演者の方のお芝居を見て学ばせてもらうことも好きです。それから、ドラマをきっかけに僕のことを知っていただいて、ゲンジブ(大倉が所属するダンスボーカルグループ『原因は自分にある。

』)がもっともっと大きくなれたらと思っています。この2つが、個人仕事のモチベーションですね」

文・撮影=於ありさ
ヘアメイク=SUGA NAKATA(GLEAM) スタイリスト=中瀬 拓外

放送情報

MBSドラマ特区「世界で一番早い春」
毎週木曜日放送中

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