「赤い袖先」「太陽を抱く月」「哲仁王后~俺がクイーン!?~」「カンテク ~運命の愛~」 (写真左上より時計回り)※U-NEXTにて配信中

2000年代から続く韓流ブームにおいて根強い人気を誇る"韓流ラブロマンス"。その中でもユニークな設定を盛り込みながら新たなファン層を開拓し続けているのが、朝鮮王朝時代を舞台にしたロマンス時代劇という一大ジャンルだ。

特に、王だけが着ることを許される"袞龍袍(コンリョンポ)"姿でのラブシーンは、その禁欲的なエッセンスとも相まってキュンが倍増!ここでは、そんな王様の刺激的なラブシーンにフォーカスして秀逸なロマンス時代劇4選の魅力を掘り下げてみたい。

■【名君イ・サン(正祖)編】ジュノ(2PM)×イ・セヨンの"主従関係"が切ない...(「赤い袖先」より)

2PM・ジュノ、キム・スヒョンらが体現する国王の切ない恋心...袞龍袍姿のラブシーンが秀逸な韓国ロマンス時代劇4選
世孫から威厳ある王へ...2PM・ジュノの一途な恋心が評判を呼んだ「赤い袖先」
世孫から威厳ある王へ...2PM・ジュノの一途な恋心が評判を呼んだ「赤い袖先」

(C)2021MBC

名君と誉れ高い第22代王・正祖(イ・サン)の若かりし日を2PMのジュノが演じ、イ・セヨン扮する宮女ドギムとのロマンスを紡ぎ出す「赤い袖先」。

前半では、イ・サンの"世孫(王位継承権を持つ王の孫)"時代が描かれ、素性をよく知らずに出逢ったドギムに対して恋心が芽生えていく過程を描き出していく。何より、世孫と、そのサンに仕える宮女という絶対的な"主従関係"がポイントで、自立心が旺盛なドギムは心揺れながらもサンの求愛を受け入れることができずにいる...。

やがてサンが王位を継承した後半では、そんなドギムへの激情があふれ出すシーンが続出。「この世に生まれて恋い慕った女人はお前だけだ」とすがるも、その腕を振りほどこうとするドギムに強引に口づける場面も。王というプライドをかなぐり捨ててでも、一途な想いを貫くサンの"純愛"を体現したジュノが尊い...!

2PM・ジュノ、キム・スヒョンらが体現する国王の切ない恋心...袞龍袍姿のラブシーンが秀逸な韓国ロマンス時代劇4選
「赤い袖先」
「赤い袖先」

(C)2021MBC

2PM・ジュノ、キム・スヒョンらが体現する国王の切ない恋心...袞龍袍姿のラブシーンが秀逸な韓国ロマンス時代劇4選
「赤い袖先」
「赤い袖先」

(C)2021MBC

■【朝鮮の"妃選び"編】時代劇初挑戦のキム・ミンギュが、同い年のチン・セヨン相手に見せる情熱的なキスシーン!(「カンテク~運命の愛~」より)

2PM・ジュノ、キム・スヒョンらが体現する国王の切ない恋心...袞龍袍姿のラブシーンが秀逸な韓国ロマンス時代劇4選
「カンテク ~運命の愛~」
「カンテク ~運命の愛~」

(C) 2019-20 TV Chosun

19世紀の架空の朝鮮王朝が舞台の「カンテク~運命の愛~」は、時代劇初挑戦のキム・ミンギュが若き王イ・ギョンに扮し、"時代劇クイーン"チン・セヨンが王妃ウンギとその双子の妹ウンボの2役を演じた作品。

幼い頃に出会った"初恋の人"ウンギを王妃に迎えるも、何者かに銃撃され命を落とす。最愛の王妃を失ったギョンは、失意の中でウンギに生き写しの巫女ウンボと巡り合う。そんな2人を結びつけるのが、李氏朝鮮時代に実在した妃選びの儀式"揀択(カンテク)"だ。身分を偽って揀択に参加したウンボのことを蘇生した王妃だと思い込んだギョンは、想いを募らせていく...。

中でも中盤、"ウンギの身代わり"でなくウンボとしてギョンの前に立つシーンが出色!遂に正体を打ち明けたウンボに、ギョンが王としての立ち居振る舞いも忘れ、袞龍袍姿で激しく口づける。ギョンがウンボを愛し求めていることが伝わる、情熱的な愛情表現だ。

2PM・ジュノ、キム・スヒョンらが体現する国王の切ない恋心...袞龍袍姿のラブシーンが秀逸な韓国ロマンス時代劇4選
「カンテク ~運命の愛~」
「カンテク ~運命の愛~」

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■【宮廷を揺るがす"呪術"編】キム・スヒョンが初恋相手への一途な恋心を体現(「太陽を抱く月」より)

2PM・ジュノ、キム・スヒョンらが体現する国王の切ない恋心...袞龍袍姿のラブシーンが秀逸な韓国ロマンス時代劇4選
「太陽を抱く月」
「太陽を抱く月」

Copyright(C)MBC, iMBC All Rights Reserved.

最高視聴率46.1%を記録した2012年の大ヒット作が「太陽を抱く月」。こちらも朝鮮王朝の架空の時代を舞台に、キム・スヒョン演じる若き王イ・フォンが朝廷の陰謀と"呪術"に翻弄されながらも、初恋の女性・ヨヌ(ハン・ガイン)との愛を貫くストーリーだ。

"世子(王位継承者)"時代を演じたヨ・ジングの瑞々しい演技も評判に。世子嬪(世子の妃)に選ばれながらも権力争いに巻き込まれ、邪術による病のせいで命を落としてしまったヨヌとの悲しい別れは当時反響を呼んだ。それから8年、死んだはずのヨヌは記憶を失い、巫女の"ウォル"として生きながらえていた。そして、新たな王妃を迎えながらも、いまだにヨヌを忘れられずにいる王・フォンと運命の再会を果たすのだが...。

2PM・ジュノ、キム・スヒョンらが体現する国王の切ない恋心...袞龍袍姿のラブシーンが秀逸な韓国ロマンス時代劇4選
「太陽を抱く月」
「太陽を抱く月」

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印象深いのは、巫女だったかつての自分(=ウォル)に可愛いヤキモチを焼いたヨヌに、フォンが堪らずに口づける場面。「自分に嫉妬するとは...」と微笑みながら文机越しにヨヌに口づけし、再び政務に戻るフォン。威厳ある袞龍袍姿には似つかないほどいたずらっぽい表情も、とてもチャーミング!

■【第25代王・哲宗編】"中身は俺様男"の王妃(シン・ヘソン)と、王様(キム・ジョンヒョン)とのコミカルな初夜シーンも...(「哲仁王后~俺がクイーン!?~」より)

2PM・ジュノ、キム・スヒョンらが体現する国王の切ない恋心...袞龍袍姿のラブシーンが秀逸な韓国ロマンス時代劇4選
「哲仁王后~俺がクイーン!?~」
「哲仁王后~俺がクイーン!?~」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

現代に生きる"俺様シェフ"の魂が朝鮮時代の王妃の体に入り込む...というユニークな設定が評判となった「哲仁王后~俺がクイーン!?~」は、第25第王・哲宗役のキム・ジョンヒョンとその王妃キム・ソヨン役のシン・へソンのコミカルな掛け合いが支持を集めたフュージョン時代劇。

序盤は、王妃(中身は女たらしの俺様男)役のヘソンのコミカルな芝居が抜群で、おしとやかだった王妃の豹変エピソードが第1話から続出。何としても王様との初夜を回避しようと奮闘する様が楽しい。

2PM・ジュノ、キム・スヒョンらが体現する国王の切ない恋心...袞龍袍姿のラブシーンが秀逸な韓国ロマンス時代劇4選
「哲仁王后~俺がクイーン!?~」
「哲仁王后~俺がクイーン!?~」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

だがやがて、ソヨンが哲宗の"真の姿"に触れるうちに2人の間に特別な絆が芽生えていく。後半、王と王妃の"夫婦生活"に疑念が持ち上がるエピソードも面白い。廃位の原因にもなりかないウワサを払拭するべく、夫婦円満ぶりをアピールしようとした2人は、臣下たちの前でおもむろに哲宗に抱きつき、体に足を巻きつける。「それなら」と哲宗も袞龍袍姿のままソヨンを抱き寄せ、唇を近づける...。

思わずニヤニヤしてしまう、2人の"男前"なラブシーンだ。

2PM・ジュノ、キム・スヒョンらが体現する国王の切ない恋心...袞龍袍姿のラブシーンが秀逸な韓国ロマンス時代劇4選
「哲仁王后~俺がクイーン!?~」
「哲仁王后~俺がクイーン!?~」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

4作品ともにU-NEXTにて見放題配信中。威厳ある王である一方、愛する女性の前では意外なほど"デレ"る人間味に溢れたラブシーンにも注目しながら、名作ロマンス時代劇の魅力にハマってみては?

文=酒寄美智子

配信情報【U-NEXT】

赤い袖先
カンテク ~運命の愛
太陽を抱く月
哲仁王后~俺がクイーン!?~
※4作品ともU-NEXTにて配信中

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