映倫理事を務める笠井信輔アナ、「鬼滅」「呪術廻戦」などPG12指定が増える理由を解説
笠井信輔オフィシャルインスタグラム(@shinsuke.kasai)より

映倫理事を務めるフリーアナの笠井信輔が、日本のアニメ映画のレイティング区分について詳しく解説した。映倫(映画倫理機構)は、子どもたちの健全な映画鑑賞のためにG、PG12、R15+、R18+の4段階でレイティングを設定している。


笠井によると、近年「チェンソーマン」「鬼滅の刃 無限城編」「ONE PIECE RED」「呪術廻戦」などの人気アニメ作品が相次いでPG12指定を受けているという。これは従来のポケモンやドラえもんのような全年齢対象(G指定)とは大きく異なる傾向である。

特に興味深いのは、製作者から「テレビ放送では同じシーンを流しているのに、なぜ映画だとダメなのか」という問い合わせが寄せられること。これに対し映倫は「家庭内でのテレビ視聴と映画館の巨大画面・大音響環境では、子どもに与えるインパクトや衝撃度が大きく異なる」と説明している。

この背景には、アニメの放送時間帯の変化がある。昭和時代は子供向けアニメが夕方に放送されていたが、平成・令和になると本格的な大人向けアニメが深夜帯に移行した。「ワンピース」も放送開始時は夕方、その後日曜朝に移り18年間子供たちに愛されてきたが、今年4月からは日曜深夜帯へと変更されている。

笠井は映倫について「検閲機関ではない」と強調し、制作者との意見交換を通じてより良い方向性を見つけ出していると説明した。また、25年前の「ワンピース」劇場版第一作では境鶴丸アナ(当時)、伊藤利尋アナと共に海賊の子分役で出演していたというエピソードも披露している。

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【参照元】
笠井信輔オフィシャルインスタグラム

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