
女優の藤原紀香が15日、自身のインスタグラムで2025年大阪・関西万博の日本館名誉館長としての半年間の活動を振り返る長文を投稿した。184日間にわたって開催された万博の閉幕とともに、日本館も閉館を迎えた。
藤原は名誉館長として、一人でも多くの人に万博に足を運んでもらうため、日本の素晴らしさを世界に発信することに全力を尽くしたと報告。テレビ番組や各種媒体を通じた広報活動にも積極的に取り組んだという。
特に印象深い活動として、国民的アニメ『サザエさん』に日本館名誉館長として登場し、サザエさん一家を館内や大屋根リングに案内した回の放送を挙げた。これにより子どもから高齢者まで幅広い世代に万博を身近に感じてもらうきっかけを作ったとしている。
7月3日のジャパンデーでは「いのちは何度でも輝く」をテーマとする式典で朗読を担当。震災から立ち上がった関西の歩みを重ねながら、全国そして世界の被災地へのエールとなるよう想いを込めてメッセージを届けた。開幕前の4月には、天皇皇后両陛下と秋篠宮皇嗣同妃両殿下をお迎えする栄誉にも預かったという。
夢洲には工事段階から閉幕まで約30回足を運び、幅広い世代の人々とのふれあいを重ねた。万博が世界と接し、学び、未来を想像する貴重な場であることを肌で実感したと述べている。
国際交流の場でも積極的に参加し、東ティモールのナショナルデーではラモス・ホルタ大統領と再会、フランスのナショナルデーでは女優のレア・セドゥとともに両国の友情と文化の絆を確認した。各国のパビリオン訪問も重要な国際交流として位置づけ、各国総領事や館長、大使からは「日本館の展示は静寂の表現の中に力強いメッセージがあった」「人と自然の調和をテクノロジーと感性の双方で示していた」といった評価を受けたという。
日本企業のパビリオンにもすべて訪問し、各企業が描く未来のビジョンには技術だけでなく「人の温もり」や「地球への想い」が息づいており、日本の底力と創造力の高さを感じたと振り返った。
藤原は今回の万博を通じて「ヒューマンパワー」を実感し、人と人が互いの多様性を認め合い、「いのち輝く社会とは何か」を考え、語り合い、力を合わせる姿こそが万博の真のレガシーだと強調。この出会いと学びが環境、貧困、平和といった課題解決に向けた一人ひとりのアクションにつながることを願うとした。
最後に、日本館総合プロデューサーの佐藤オオキ氏の展示メッセージ「さよならではなく、またいつか」の言葉を引用し、「すべては循環」として万博で受け取ったレガシーが未来への希望につながることを願うとして投稿を締めくくった。
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【参照元】
藤原紀香オフィシャルインスタグラム