7月10日(木)、国際宇宙ステーションと大阪・関西万博EXPOホールがつながるようだ。宇宙飛行士の視点で地球を眺め、未来を語り合う、かつてないライブイベント「KIBO SPACE LIVE」が開催される。

このライブイベントは、JAXAの協力によりISS(国際宇宙ステーション)内の「きぼう」日本実験棟と地上をつなぐリアルタイム配信イベントだ。

7月10日|大阪・関西万博で体験するISSリアルライブ「KI...の画像はこちら >>

宇宙と万博がリアルタイムで交わる、かつてない「窓」

イベントの主催は、世界唯一の宇宙ライブスタジオ「KIBO宇宙放送局」を手掛けるバスキュール社。当日のEXPOホールの巨大スクリーンには、青く輝く地球の姿が、宇宙からリアルタイムで映し出される。

開催日の7月10日(木)は、ISSが白夜に似た軌道条件にある特別な日。つまり、昼も夜も絶え間なく地球が照らされ、スクリーンには終始、青く澄んだ惑星の姿が投影され続ける。90分で地球を一周するISSの軌道次第では、日本列島を見下ろすタイミングに遭遇する可能性もある。ライブ映像に衛星観測データをARで重ねる世界初の試みも予定されており、科学と芸術、地球環境の可視化が同時に体験できる、またとない機会になるだろう。

7月10日|大阪・関西万博で体験するISSリアルライブ「KIBO SPACE LIVE」開催決定

宇宙から語りかける声。大西卓哉氏、生出演

この特別な1日をより深く印象づけるのが、ISSに滞在中のJAXA宇宙飛行士・大西卓哉氏の登場だ。船長として任務にあたる彼が、地球と宇宙をつなぐ架け橋としてリアルタイムで生出演。会場に集まった参加者と直接コミュニケーションを取るセッションが設けられ、質疑応答やメッセージのやりとりを通じて、宇宙の静けさと地球の人たちの鼓動が言葉で結ばれる。

7月10日|大阪・関西万博で体験するISSリアルライブ「KIBO SPACE LIVE」開催決定

「地球がつくる音楽」とともに。「ほしのおと」が紡ぐ記憶

このイベントでは、もうひとつ特筆すべき発表が行われる。

地球が生んだ音をもとに紡がれた楽曲「ほしのおと」が初披露される。プロジェクトにはFZ、JIN、MONJOEという国内外で実績を持つ気鋭の音楽家たちが集結し、地球そのものを作詞・作曲者に見立てた作品をプロデュースする。

この楽曲は参加者全員が共に歌うことを想定しており、視覚と音楽がひとつの体験として融合する。感動を共有する時間が、静かに記憶に刻まれていく仕組みであり、さらにこの楽曲から生まれる収益は、地球環境へのチャリティとして還元されるという仕掛けもまた、意義深い。

7月10日|大阪・関西万博で体験するISSリアルライブ「KIBO SPACE LIVE」開催決定

KIBO SPACE LIVEは単なるテクノロジーの祭典ではない。宇宙という究極の静寂から見つめる地球の姿、その美しさや儚さを実感する体験を提供する。日々の喧騒から一歩離れ、視野を広げることで、本質的な価値に気づく時間になるだろう。

KIBO SPACE LIVE IN EXPO2025
開催日程:7月10日(木)
開催場所:大阪・関西万博 EXPOホール 「シャインハット」
所在地:大阪府大阪市此花区夢洲
イベント特設サイト: https://kibo.space/expo25/
予約:事前予約制(一部当日枠あり)※予約開始時期は後日発表

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000059561.html

(Fumiya Maki)

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