高級時計ブランドの「JACOB&CO.(ジェイコブ&コー)」は、革新的な作品を生み出し続け世界中で多くのファンを魅了してきた。

2022年には「JACOB&CO. JAPAN」が設立され、今年で3年目という節目を迎えるにあたり、同ブランドの歩みを連載で紹介する企画をスタート。

3回目の今回は「ブランド新章の幕開け」だ。

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デザインと技術で革新的な時計を生み出すブランド

「ジェイコブ&コー」は、1986年に設立。当初は高級ジュエリーを取り扱い、2002年に時計業界へ本格的に参入した。

世界中のセレブリティを中心に一世を風靡した「ファイブタイムゾーンウォッチ」から始まり、これまで不可能と言われてきた複雑機構「アストロノミア」「ツインターボ」「ブガッティ シロン」などの開発に成功し、時計業界に技術革新を起こし続けている。

ファッションアイコンから複雑時計への挑戦

同ブランドの軌跡を深く掘り下げ、その本質に迫る連載企画「JACOB&CO. STORIES」の第3回では、クオーツからハイコンプリケーションへと踏み出した転換期を紐解いていく。

まず、2000年代初頭に、世界の富裕層やセレブリティの腕元を飾ったのは、ポップなカラーリングで構成された「ファイブタイムゾーン」だった。

ニューヨークの6×6フィートの小さなブースから始まった同ブランドは、瞬く間にグローバルな注目を集め、ファッションとジュエリーを融合させた時計ブランドとして確固たる地位を築いた。

セレブリティを魅了する時計ブランド「JACOB&CO.」の歩みと、革新的な複雑機構誕生の物語

美だけでなく技術でも魅了する、初の複雑時計の誕生

2006年、同ブランド初のトゥールビヨン搭載モデル「クエンティン」が誕生。

世界初となる31日間のロングパワーリザーブを備えた縦型ムーブメントに、7つの香箱(バレル)を直列配置するという革新的な設計だ。

映画監督のクエンティン・タランティーノ氏もこの時計を手にし、『ヴォーグ』の表紙で着用したことで話題となる。

このモデルは創業者ジェイコブ・アラボ氏の時計作りにおける原点であり、本格的な高級時計の世界へ踏み出す転機となった。

セレブリティを魅了する時計ブランド「JACOB&CO.」の歩みと、革新的な複雑機構誕生の物語

時計の常識を覆す、“芸術”へと昇華させた複雑機構

同ブランドは、トゥールビヨンを中心に据えたコレクションを次々と展開していった。

単なる高精度を追求するだけではなく、“語りかける時計”、“心を震わせる時計”へと昇華していくその姿勢は、まさに同ブランドならではの美学だ。

2014年に発表された「Astronomia(アストロノミア)」は、複雑機構と芸術性の融合によって、高級時計の概念そのものを覆した革新的なタイムピースとなった。

セレブリティを魅了する時計ブランド「JACOB&CO.」の歩みと、革新的な複雑機構誕生の物語

最大の特徴は、ムーブメント全体が20分で1回転し、その上でフライングトゥールビヨンや手彫りの地球儀など、4つの構成要素がそれぞれ自転・公転するという、かつてない立体的な構造だ。

そして同コレクションは、2022年に民間宇宙飛行に同行し、“世界で初めて宇宙へ行った3軸トゥールビヨン搭載時計”として、新たな歴史を打ち立てた。

セレブリティを魅了する時計ブランド「JACOB&CO.」の歩みと、革新的な複雑機構誕生の物語

「JACOB&CO. STORIES」は、全24回にわたって紹介する予定となっている。

機械の精度に美を、構造にロマンを、そして時に遊び心を加えるという、ジェイコブ・アラボ氏の時計哲学を覗いてみては。

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000109291.html

(田原昌)

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