進化を続けるロンドン発のブレンデッドウイスキーブランド「COMPASS BOX(コンパス ボックス)」が、創業25周年を記念して限定リリースする『Flaming Heart 25周年記念エディション』。数量限定で日本国内では8月より順次販売予定となる。
この一本は、スモーキーさと複雑さが交錯する構成で、成熟した大人にこそ手にしてほしい至高の逸品だ。
革新と芸術性を纏うブレンデッドの異端児
ウイスキー界で異彩を放つコンパス ボックスは、2000年にジョン・グレイザー氏が創設した英国ロンドン発のブランドだ。既存のルールに縛られない自由な発想で、毎年3種の限定ボトル「リミテッド エディション プログラム」を発表するなど、クラフトマンシップとアート性を融合させた姿勢は、業界内外から高く評価されている。
創業25周年の節目に登場する「Flaming Heart 25周年記念エディション」は、その象徴的シリーズ第8弾。2006年にスタートしたこのシリーズは、アーティストM. Wardの楽曲『Flaming Heart』から着想を得て誕生。今回は、シリーズ史上もっとも絞り込んだ4種のモルトのみをブレンドし、2007年版以来のピーテッドモルト重視の構成を採用した。特注のフレンチオーク樽で追熟されたこれらの原酒が織りなすのは、力強くも洗練された香味のバランスだ。

原酒の個性が紡ぐ重層的な味わい
このボトルの魅力は、構成する4種の原酒それぞれが持つ異なるキャラクターが、緻密に組み上げられている点にある。中心を成すのはベンリネス由来のハチミツやドライパパイヤのような甘み。そこへ、タリスカーの力強く海藻的なピート香とラフロイグのスモークさが重なる。さらに、ウィリアムソン系アイラモルトによるオイリーで灰のような個性が全体を包み込む。
テイスティングでは、香り立ちからスモークとスパイスが主張し、続いてラズベリーやアプリコットの果実味が奥行きを与える。口中ではクローブ、ペッパー、ナツメグの刺激が広がり、最後はメントールと柑橘のオイルが鮮やかな余韻を残す。すべてが緻密に計算されたブレンドだからこそ味わえる、高い完成度だ。

デザインに込められた情熱と哲学
今回のラベルアートも見逃せない。従来の天使像が「炎を宿すオークの構造体」を点検する樽職人に姿を変え、ウイスキーづくりの根源である素材と人の関係性を象徴的に表現している。木版画調のデザインは、クラシックと革新を絶妙に融合し、所有する悦びを高める存在感を放つ。

ボトルデザインから香味構成、背景にあるストーリーまですべてが統一されたこのエディションは、「作品」としての価値がある1本だ。
Flaming Heart 25周年記念エディション
希望小売価格:26,950円
アルコール度数:48.9%
着色:ナチュラルカラー(無着色)
冷却濾過:なし(ノンチルフィルタード)
生産本数:全世界限定 9,384本
ボトリング時期:2024年12月
COMPASS BOX公式サイト:https://www.compassboxwhisky.com/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000155939.html
(Fumiya Maki)